東武警察2

第19話 ダークナイト

　東武市では、高価な車の持ち主に一方的にイカサマのレースを強要してその車を強奪する手口を繰り返す、郡司という悪漢が率いる暴走族がのさばっていた。その町ではかつて源太という一人の青年が惨殺される事件が発生していた。

　それから暫くして、町に豪太という旅人がやって来る。同じ頃郡司達の前に謎の黒い車、『ダークナイト』が現れる。郡司は例によってこのを奪おうとレースを挑むが、ダークナイトは得体の知れない妖車であり、狩る側だったはずの手下達は返り討ちに遭い、次々と謎を残した事故死をさせられてしまう。

　東武署の城島はダークナイトを追跡捜査するが、その捜査の過程で源太を殺した事件の犯人が、彼の恋人であった真理子を付け狙う郡司達であった事がわかってくる。一方、真理子と源太の弟、ザリガニは、旅人の豪太に亡き源太の面影を見出して戸惑う。

　そして八方塞がりに追い詰められた郡司はダークナイトのほうからレースを挑発され、最期のレースが始まる。