暴君幼女は愛されたい! テキトーにLUK≪幸運≫に全振りしたら、ステータス壊れちゃいました~女神様からもらったチートスキル『構造把握』『創作』を使って、玉の輿でハーレムな無双ライフ……スローライフを♪
第30話 アリシア、テンションMAXでコールをする
第30話 アリシア、テンションMAXでコールをする
「ドリーちゃんのちょっといいとこ見てみたい! それイッキ♪ イッキ♪ イッキ♪」
わたしとナタヌとエヴァちゃんのコールに合わせて、ラミスフィア産のワインを一気飲み。いいよいいよー。ドリーちゃん最高だよー♪
「ドリーちゃん、かっこいいわ~♡」
今日の主役、レインお姉様も頭の上で手を叩いて大満足のご様子。
もっと飲ませていきましょー♪
適当なところで解毒ポーションを薄めて飲ませておくので、倒れることはないでしょう!
≪鬼畜の所業です。さすが暴君の名をほしいままにする女。まさか想い人にここまでさせるとは……≫
いや……なんで一緒にコールしていたエヴァちゃんが引いてるのよ。
でもスレッドリーは想い人ってわけじゃないし? レインお姉様の身内だから飲み会を盛り上げるのは当然のことだし? 急性アルコール中毒で倒れないように解毒ポーションもちょっとずつ飲ませてるし?
「さすが悪女です! 尊敬します!」
ナタヌまで……。
ナタヌさん、あなたちょっと……かなり顔が赤いね。実はけっこう酔っているでしょ?
「アリシアさ~ん♡」
それは演技なのわかるから!
酔ったふりして抱きつかないの! ナタヌこそ悪女じゃないのー。でもかわいいから許しちゃう♡
≪アリシア~♡≫
ロボは絶対酔わないからマネしないの。
≪ちっ≫
舌打ちすんな。
「アーちゃん、いつもみたいにもっと盛り上げるのじゃ!」
マーちゃんがうれしそうにグラスを持ち上げて、こっちに合図してくる。
ガッテン承知!
マーちゃんのためならフルスロットルで盛り上げていくよー♡
「あれあれー? ヤンスのジョッキが空になってない? おかしいなー? 飲み会で空のジョッキを持っている人がいるなんておかしいなー?」
「えっ、あの……もうそろそろおいらは……ちょっと飲み過ぎて……」
えー、ぜんぜん聞こえなーい♪
空のジョッキを持っているなんておかしいぞー?
それにほら、レインお姉様の顔を見て? 期待されているわよ? がんばれ旦那様♡
耳元で囁き、若干の圧力をかけながら、ヤンスの手にした空のジョッキに日乃本酒を満たしていく。
「これ日乃本酒でやんす……。ジョッキにこんなに⁉ 死んでしまうでやんすよ……」
大丈夫♡ 倒れたら解毒ポーション振りかけてあげるからー♡
「そんな……でやんす」
はいはい、はじめるよー。
ナタヌ、コールスタート♪
「はい! ヤンスさん~? な~んで持ってんの? な~んで持ってんの?」
ナタヌがかわいらしい声で『龍神の館』仕込みのコールを始める。
さあ、ヤンスが応える番だよー♡
「飲み足りないから持ってんの、でやんすっ!」
やけくそ状態で立ち上がるやんす。
きゃー! 公爵閣下かっこいい♡
「「は~い! 飲んで飲んで飲んで飲んで~飲んで飲んで飲んで飲んで~飲んで飲んで飲んで飲んで~飲んで♡」」
「キャ~。ソンちゃんかっこいい~~~~~♡♡♡♡♡」
今日1番の歓声が上がる。
ヤンスの日乃本酒ジョッキ一気飲みにレインお姉様大興奮!
お、倒れた。
解毒ポーションさらさらりー。
はい、復活!
「あれあれー? ヤンスー? ごちそうさまが聞こえないぞー! それイッキ♪ イッキ♪ イッキ♪」
「もう勘弁してほしいでやんす~~~~~~」
とまあ、そんな感じに地獄の打ち上げを無理やり盛り上げに盛り上げて、レインお姉様を楽しませていったわけですよ。
作戦?
もちろんあるよー。
レインお姉様のグラスのお酒のアルコール度数を少しずつ上げていって、早めに酔っぱらってもらってお開きにする作戦……なんだけど。
おかしい。
最初から数えると、レインお姉様はアルコール度数の高いお酒をかなりの量お召しになっているはず……。なぜ、ほんのり頬が赤いだけなんだろ。
「我も一気飲みに参加するぞよ! レイン、お前もじゃ!」
「はい♡ マーナヒリン様♡」
マーちゃんとレインお姉様が立ち上がり、酒樽から升に日乃本酒を並々と注いでいく。
「アーちゃん、ヌーちゃん、コールを頼むのじゃ♪」
「はい! えーと、ナタヌ、あれ行くよ! ぐいぐい!」
ナタヌが無言で頷く。
体にお酒をー。
「「ぐいぐい、ぐいぐい、ぐいぐいよしこい! ぐいぐい、ぐいぐい、ぐいぐい、あ~それそれ! ぐいぐい、ぐいぐい、ぐいぐいよしこい!」」
わー、2人とも良い飲みっぷり♡
「楽しいの!」
「楽しいですね~♡」
マーちゃんとレインお姉様って……ざるなの?
これは解毒ポーションを使い続けても、ヤンスとスレッドリーじゃ太刀打ちできないんじゃ……。
このままだとまずい。
朝まで打ち上げが続いちゃう!
そうだ、エヴァちゃん、奥の手を出すわよ!
≪奥の手、ですか? どの手でしょうか≫
ほら、あれよあれ! チビエヴァちゃんの出番よ!
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