睥睨師とは。『万象越えて睨みを効かし、穏やかなるを解とする者』と作中に書いてあります。
待って待って、検索してもせんなきこと。
これは作者さまが作られた言葉だから。
異界の森や妖たちの描写多々あれど、自ら作り出した言葉たちを持って、世界綴る。
そういう作品はお目にかかるはお初なのです。
ひらがな漢字お歌なまえ熟語に動詞でオノマトペ。流れるように緑の湿度で宵々深く世界に包み込まれてゆきます。
そしてクライマックス、暁の色と宵の色の剣にて、とある者と切り結び歌い合わせるシーン。
苛烈極まる緊張感と昂揚感の中で、きっと睥睨師様、にやりと口角上げてる。そんな気が私はしました。
最後は闇に黄金色や緑石蛍の虹色の輝きなど、色彩の煌めきが世界に添えられます。
睥睨師様の年齢は記されていませんが……イカしてることに間違いなし。
ラスト彼の台詞で締められるのですが、そこで私のレビュータイトルなのです。
こっち向いてファンサしてー!でありました(笑)
皆さまも作者さまの吹く、造語異世界ワールドゆんらり揺蕩ってみてください。