第8話

扉を開けると

黒スーツの女性が驚いた顔でこちらを見ていた

女性の方を見ていると

ハッとした顔をして

「所属と名前を」

「桜花学園高等部・護衛科一年、護国寺 鈴です」

女性はタブレットを操作し

「一次試験合格おめでとうございます、護国寺さん、私は第二次試験から試験を担当させていただきます、白村しらむらと申します」

「よろしくお願いします、白村さん、私はこの後どうすればいいんですか?」

白村さんは壁にある時計を見て

「時間がまだありますので時間まで寛いでお待ちください」

白村さんの後ろにはソファーと机があり

机の上には

お菓子などが置かれていて

壁には本棚とティーセットやコーヒーカップが置かれている棚があったので

近付いてよく見てみると

高そうな物だった

(これらの食器はもしかして生徒会の所有物?だったら納得できる)

私は恐る恐るティーセットの乗ったトレーを手に取り

周りを見てみると電気ケトルと紅茶やコーヒーの置かれている棚を見つけたので

近付いて見てみると

(やっぱりどれも私でも聞いたことのある高級ブランドばかり)

1つの紅茶缶を手に取り

ティーポットに茶葉を入れて

ケトルからお湯を注ぎ

蓋を閉めて

砂時計があったので

ひっくり返して

トレーの上に置き

ソファーへと向かい

机にティーセットを置いて

本棚へと向かい

(どんな本があるかな?あっこの新刊売り切れて買えなかったんだよね)

一冊の小説を手に取り

ソファーへと戻ると

丁度砂が落ちきっていたので

紅茶を

カップへと注ぎ

匂いを嗅いでみると

(いい匂い)

紅茶を机の上に置いて

机の上に置いてあったクッキーを1枚手に取り

食べてみると

「おいしい」

(やっぱりこのお菓子も高級品なんだろうなぁ?)

私はそう思いながら小説を読み始める

 十数分後

小説を読み終えて

紅茶を一口飲んで

一息ついていると

視線を感じたので

そちらを見てみると白村さんと目があったので

軽く会釈をすると

白村さんは慌ててタブレットへと目線を戻した

(どうしたのかな?私の顔に何か付いているのかな?鏡ってないのかな)

周りを見て

入ってきたドア以外に二つのドアがあったので

(どちらかはトイレなのかな?トイレだったら鏡があるかも、聞いてみよ)

「あの、白村さん1つ良いですか?」

「なんですか?護国寺さん」

「トイレってありますか?」

「ありますよ、あちらのドアです」

白村さんはドアを指差して教えてくたので

トイレへと入り

鏡を見てみるが

顔にはなにも付いてなかった

(なにも付いてないのに何で見られたんだろう?まぁいいか、用を足して戻ろう)

用を足してトイレを出ると

凄い勢いでドアが開き

人が雪崩入り込んできた

私は驚きながら

その人達に近づいてみると

「朱莉ちゃん?蜜那ちゃん?それと華衣さんと天無さん?」




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