第5話 カイSIDE

サラサラの美しい髪。おしゃれなウェットスーツ。桜貝のような唇。海の色をした瞳。

その子の笑顔はまるで海がさぁっと波がゆれるかのようだった。

鈴を転がすような声。

一目でその子に夢中になった。

海の奥にある優しさのような何かが僕の心を掴んだ。

不思議な海の女の子に恋をしていたのも忘れて。

「あ、手紙だ。」

ふと下をみると、手紙があった。


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                カイくんへ

今日はサーフィンについて教えてくれようとして、ありがとう。カイくんがとっても優しくて、嬉しかったよ。

また会いたいというのは欲張り?

               海の女の子より

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あの子が、海の女の子だったんだ!

嬉しくて海へ走っていった。

「たくさん秘密があるけど、カイくんのそばにいたい。」

そんな声が聞こえた気がした。

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海の女の子へ 甘堂くるみ @mattyaneko4545

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