〜106〜戦闘と管理と癒し、討伐と保護と鎮静化。
「お姉ちゃ〜ん!!」
その言葉と共に突風が吹き荒れる。
このデパートの前がぐちゃぐちゃになっちゃってんじゃん。
誰だ? ポセさんがジャンプ使ったのか?
吹き荒れた先を見るとアリスに抱きつく女の子。
この女の子 is 誰?
毛はツインテールの赤毛、先は黒っぽい感じ。
元気な女の子を連想させる半袖短パンに白タイツにパンプス。
抱きつかれてるアリスは頭をさすさす撫でる。
なんか聖母にしか見えんのは俺だけ?
クロウはなんか隣で嫌そうな顔してるし、キラは『あー、またコイツか』みたいな顔してる。
「あのー、誰ですか?」
「私ぃ? 【D3型自立支援装置=RUA】だよォ! お兄さんこそ誰?」
「え? 俺? 神冥 光司です、そろそろ22歳です。よろしくお願いします」
「ふーん、お兄さんがアリスお姉ちゃんが言ってたマスターなの? 意外とイケメンだぁ♪」
なに?アリスがめっちゃこっちを睨んでる?
この顔は多分『この子と関わるな』的な顔かな?うーん。
わからん。
「嫉妬してるー、アリスが嫉妬してるー」
「キラ? うるさいよ? (圧)」
黙り込むキラはなんか面白い。
だけどそろそろここから離れたほうが良い気がする。
「クロウ、一緒に先行こ」
「わかった、あるじ!」
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「なんで来たの? ルア?」
「だって、お姉ちゃんに会いたかったからぁ」
「キラはどうなの?」
「やっぱりちがーう、お兄さんっぽくない。光司の方がそう思う〜♪」
俯いてドヨーンとして悲しんでいるキラは放っておく方向性のアリス。
まずまずルアはなるべく戦闘作戦行動室に待機しないといけない。
ルアは最高作戦行動官のため、居ないと何かあったら大変なのだ。
戦闘作戦行動室は神界の生活を脅かす危険を倒す、または鎮静化、保護する目的がある。
いわゆる警察や、軍隊の様なもの。
そして保護した中にはクロウも含まれることはクロウですら知らない。
鎮静化したのち情報を抜き取り、それに関する記憶を消す。
または隠蔽、秘匿する義務がある。
その為クロウが何が起きたのか何をしたのか、それは資料などを見ない限りわからないのだ。
キラは情報を管理し、そして保存。
作戦行動を監視、作戦変更、ハッカーとしての役割を持っている。
何かあっても監視できる様に思念体をほぼ全ての街の中に設置済みだ。
そしてこれらの人々を癒すアリス。
尊いのが一番だ。
三人あっての戦闘作戦行動室なのだ。
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読んでいただきありがとうございます。
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