第4話

ーその頃ー




『源造さん、源造さん!』




『起きてくださいよ!』



源造

はっ!



じじい!



白樺

えっ?


わっ!


私は・・・。



白樺ですよ。




源造

・・・・・・。



そうか・・・。


そうだよな。


あいつは


あの時に・・・。



『全合成獣殲滅作戦』、という戦争があった。あれのせいで作戦に参加した兵士の1032人の内、482人死亡した。その作戦のおかげでウチの県のドレッド1000体以上を、皆殺しにする事が出来た。残ったキメラの内2体、シハクとヒカクを殺害、もとい駆逐する事ができた。

敵陣営の撃退報告はこんな所だ。

一方、味方陣営ではS級メンバーの櫂炎 焔(かいえん ほむら)、宮橙工 廉介(みやだいく れんすけ)、雪掛 さざれ(ゆきかけ さざれ)の3名が死亡した。

S級未満の階級の者も大勢死んだ。

それによって精神的に病んだ生存者は多かった。

だが、俺達は生きている。

いい意味でだ。

作戦の4ヶ月後。

俺達は前を向き始めていた。

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