14
あこは、着々とボーカル仲間を増やしているようだ。
なみちゃんもそのひとりだったわけだけど、その仲間うちで僕の話題が出たらしい。
しおみさん絡みの話だ。
今度呼んで話を聞きたいってなったから来ない?と誘われた。
男性もいるらしい。
だったら行ってもいいかなと思って承諾した。
ほんとは援軍が欲しかったからイチローさんとかオルトも誘いたかった。
でもなんというか誘う理由が見つけられなかった。
なみちゃんも参加するということだったから青田もどうかと思った。
いいね誘って。というあこの返事。
さてどう誘おうか。
「青田、こんどあこちゃんのボーカルグループの集まりがあるんだよ。」
「はい。」
「青田も一緒に参加しよう。」
「私はボーカルは出来ません。」
「そうゆうんじゃないんだ。ボーカルは習わなくていい。」
少し考えている。
「お酒を飲む会ですか。」
「そういうこと。
あこも咲丘さんもなみちゃんも参加する。たのしそうだろ?」
「私はあまりお酒の席で話ができません。」
「そんなこと気にすることはないよ。僕も同じだから。僕もひとりだと心細いから。」
青田に助けてもらうという点を押し出してみた。
また考えている。
最近ライブにも行ってなかったからお金がないということもないはずだ。
「わかりました。お願いします。」
ほっ。正直青田が居ると心強い。
青田が女性と知り合うチャンスもある。
そうか、そういう理由でイチローさんとオルトを誘うという手もあるか。
いわゆる合コンみたいだと思えばいい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます