第25話 歴史的な話五

 あたしが知っとる歴史的な話をまた、しますわな。


 今回は飛鳥時代の話かな。


 あたしの住む所で有名言うたら。


 聖徳太子さんかいな。


 本名は厩戸皇子うまやどのおうじて言わはったんやて。


 この方は新しい法律や考え方を打ち出した方やわな。


 何で、太子言わはるんかは当時に皇太子さんやったから。


 天皇陛下の甥っ子さんで皇位を継げる立場にいはったんやわ。


 やからなんやけどな。


 ちなみに、聖徳太子さんの時代の天皇陛下は推古天皇さんや。


 本名は炊屋姫かしきやひめと言わはったんやて。


 聖徳太子さんで有名なエピソード言うたら。


「日出る処の天子、日没する処の天子に……」


 という勅書を隋の皇帝陛下に出したというのがあるな。


 意味は「日が昇る所の天皇陛下から、日が沈む所の皇帝陛下に……」となりますわ。


 これを読んだ隋の煬帝ようだい言わはった皇帝陛下はご立腹になった言うけど。


 実際は眉をしかめた程度ちゃうかと聞いたわな。


 ちなみに、聖徳太子さんは四十九歳までご存命やった。


 お妃様に膳部菩岐々美郎女かしわでのほききみのいらつめ言う方がいはったな。


 この方との間に八人はお子さんがいてはったとは聞いた。


 びっくりはしたわあ。


 また、蘇我刀自古郎女そがのとじこのいらつめ言う方がお生みになったんが山背大兄王やましろのおおえのおうや。


 後に、聖徳太子さんの跡継ぎにもなった方やな。


 それではこれくらいにしますわな。


 さいなら。

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