第60話 結界の安定化
まぁそれに対する対処法はもう決まっていて、それは半死鬼の全員を結界魔法と同調させて、魔力を徴収して、結界を維持するというもので、もちろんこれには私も含まれている。
それに魔力量は、何回かの進化で増えたけどそろそろ魔力量を増やそうかと思っていた所だ。
まぁ質の良い魔力石と言う事で短期的には半死鬼を取り込んだ方が良いんだろうけど、今の私がそれをすればせっかく育てた眷属が無駄になるためそれはしない。
だから魔法型と私は魔法の維持でここを動けないから、近接型に魔物を狩って魔力石をどんどん持ってこさせる。
とまぁこれを繰り返せばいいけれど多分これにはかなりの時間が掛かることが目に見えているため、それと同時に半死鬼には鳥型の魔物を捕獲して来いと命令を下すことにする。
今の私では魔法の維持の為に、迷宮を離れることは出来ず足となる存在が欲しいからなのと、それと同時に町まで私の命令を運んだりするのに使えそうだなと思っているから眷属にしようかと思ってる。
それからヤク1時間して魔力石を収集してきた半死鬼が、迷宮に帰ってきた。
流石に結界の維持に使えるほどの魔力石は無くゴブリン程度の魔力石しかなかったが、これでも魔力量は増えるために摂取する。
《スキル<魔力微回復Lv1>を取得しました》
おやこれまでと言うか結界の維持の為に魔力の大半を消費しているためか新しく半死鬼が持っていたスキルを習得したが、これ成長させれば中々使えるかもしれない。
そう思いながら結界の維持の為に魔力の大半を割いていると、流石に暇になってきてそれに半死鬼にはこの作業は苦行と言えるほどにキツイらしかった。
なにせ半死鬼自体の魔力量は初期の自分にも劣る量しか無く結界の維持の為に焼け石に水程度には使えるほどだったから今さっき外して、今結界の維持は、私が九割の魔力を消費することで解決している。
それに魔法型には魔力の九割を消費した影響か部屋にある椅子から動けなくなった自分に本を持ってきたりして結界の改造をしようかと思っていた。
なにせこれは所詮簡易型でしかなくその道の人間やある程度強い存在はこの程度の結界を破る事は可能と思っている。
と言うかボスのリッチは兎も角としてこの結界構築の要となっている魔力石の大本たるウルフにも破られる程度の強度しかない。
それでもあの一行を帰らせたのは、あの時はあそこの周辺に過剰に魔力を流すことで強度を一時的に上げていたからであって、通常だったら太刀打ちしようがない程に税胃弱だった。
まぁそれでも時間を稼ぐことは出来るだろうと、眷属が鳥を捕まえてくるのを楽しみに待っていると漸く半死鬼が鳥を捕まえてきた。
まぁ先ずは鑑定してみる
名前 なし
種族 ベビーバード
種族スキル
未熟体.脆弱体
弱いそれしか言う事が出来なかった何せベビーつまりは幼体なせいで使えるスキルは一つも持ってないしハッキリ言って底辺階級の魔物だった。
まぁこんなでも使えないことは無いですし流石にこれを強化するには半死鬼の魔力を幾らか徴収する必要が出てきそうですね。
「この鳥を強化したらあの水の都に足がかりが出来そうだ」
まぁこの鳥がベビー状態な上に未熟プラス脆弱のせいで、強化しないと使い物にならないんですけどね。
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