第5話王子様と天使様
「ご、ごめん」
「ううん君に頼られて嬉しかったよ」
「で、でも」
そう、生花に抱きしめられながら泣いたのだ、
その、言いにくいが、服を色々と台無しにしたのだ
「はぁ、あはは、ほんとだちょと着替えてくるね」
「ごめん」
そう言いドアを締めた
「はぁ、はぁ、彼のがぼ、僕の服に」
「スゥーーハァー、あぁ我慢できない」
下半身に伸び始めた手を震わせるながら
「ん、あ、あぁ、海、海、もっと、もっと、ん」
「生花遅いな、やっぱり申し訳ない事したな」
「あ、帰ってきた」
そう思いドアに目を向けると
「ごめんね、海くん遅くなって、迎えに来たよ」
そこには天使の姿をした悪魔が居た
「な、何でここに」
「探したよ?海くんの居場所がわかんなくなっちゃったから、でもどうしてだろう?能力は解いてなかったのに」
「それは海に飲ませた薬のおかげだよ」
「あなたが海くんをたぶらかしたの?」
「たぶらかした?なんのことだい、彼と僕は恋人であり将来を誓いあった仲、たぶらかしたのは君の方だろう?」
「嘘、嘘だよね」
「嘘なんかじゃないもう僕に関わらないでくれ!」
「いや、いや、約束したのに、私と結婚するってなんで、君を思ってここまで頑張って来れたのに、嫌、一人にしないで、怖いの、お願い助けて」
「君がどう言おうが海は僕のだ、わかったら彼につきまとうのを辞めるんだ」
「お願い、お願いします、ひと、一人にしないで」
そう言い、泣き続ける彼女を俺は放っては置けなかった
「わ、わかったから一旦落ち着けよ」
「か、海だめだよその女は君にどんなひどい事をしたかわかってるの」
「うん、でもやっぱり放って置けない」
「はぁ、仕方がないな」
「なあ、唯華一旦落ち着いて話し合おう」
「一人にしないで、お願い、お願い」
「好きなだけ側にいるから」
「ほ、本当」
「あぁ、だから落ち着いてくれ」
「うん、」
少しは落ち着いた唯華を椅子に座らせ、話を聞くことにした
「まず、約束って何なんだ?俺はした覚えがないんだが」
「そう、だよね、私あの時は今みたいな感じじゃなくて地味だったから」
「私、昔いじめられてたの、クラスの女の子と喧嘩しちゃって、その日から嫌がらせを受けてそれが原因で不登校になったの」
唯華が不登校になったなんて驚きだ、そんな事しようものなら地の果てまで追いかけ回しそうだが、
「それで、親とも上手くいかなくなって、もうどうでも良くなっちゃって、そんな時君が私の家の隣に引っ越してきて、私の事可愛いって褒めてくれたの、そこからよく遊ぶようになって君が好きになっていったの、」
「でも、君引っ越しすることになってその時、泣いてる私に向かって、「泣かないで、君のこと一人にしないから、次あったら結婚しよう」って言ってくれてそこから頑張って可愛くなって君とまた会う時にビックリさせようって、」
「でも、君が私の居る高校に入ってきて、運命だって思って、でもきみは他の女と楽しそうに喋っていて、私君のために男の人と喋らないようにしてたのにってすごく嫉妬して、気づきたら君を監禁してたの」
、、、まずい、心当たりがありすぎる
「海、これはどういう事?君まさか、」
「ちっ違うんだその、なんというか」
「何も違わない、君は罰として一生僕に尽くしてもらうから」
「は、はい」
「それで、どうするんだい?君にも責任はあるんじゃないかな」
まずい、どうしう、頭が真っ白だ、
「ねえ、海くん、その、言いづらいんだけどもう私達離れられないよ」
「え?どういう事?」
「さっき好きなだけ側に居ていいって」
「そ、それは、その、勢いで」
「ううん、違うよ、海くんは知らないかもしれないけど私の前でした約束は破れないの」
「え?どういう」
「私の能力にね、約束したことは全て現実になる能力があるの」
「そ、それって、」
「うん、これからもよろしくね、海くん」
その笑顔は3度の人生の中で一番輝いて見えた
ヤンデレ達に監禁されたお話 悪魔の卵 @eggbook
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