主人公の強さと美しさに魅了されていく
- ★★★ Excellent!!!
冤罪悪役令嬢と、「君を愛することはない」侯爵の
一筋縄ではいかない愛の物語です。
主人公の令嬢であるデボラは愛を知らず、自分に自信がありません。
己の悲痛な運命を受け入れています。
しかし、そのなかでも、少しずつ前向きに動き出します。
それにより周りの人々も変わりはじめ、
やがてその風は国をも動かしていきます。
作者さまはコメディからシリアスまで幅広い作風の持ち主ですが
今作はシリアスで、
時々、読んでいて苦しくなる場面もあります。
それでもラストには恋愛を超えた「愛」を感じさせてくれる、
壮大な長編となっています。
読者としてもデボラの強さにどんどん魅了されていく、すばらしい物語です!