【報告あり】番外編~自覚したから。~
席順の図を書きました。
近況ノートに載せてあります。
https://kakuyomu.jp/users/asahi_yuhi/news/16817330665665675371
是非、見てください。
報告だけでは短すぎるので、番外編も...。
ーーーー
海里side
あの日、僕は自分の気持ちを自覚したんだ。
いつものように、らいくんの家に行って、一緒に中学校に行った。
でも、自覚してしまったんだ。
らいくんの言葉が始まりにように。
「流架、元気かな? 俺以外にメンヘラ発動してないといいけど~」
笑いながら言っていたけど、らいくんは流架くんのことが好きなのかなって思った。
らいくんは自分だけに流架くんのメンヘラが発動して欲しいの?
だから、聞いたんだ。
僕が一番傷つくなんて思わずに。
「らいくん、流架くんいなくて寂しいの~?」
からかい半分だったし、かなり遠回しだったなって思う。
「悪いかよ。海里も寂しいだろ」
「まあね~」
流架くんがいなくて寂しいって僕も思うけど、なんで言いながら照れるの?
普段は照れないのに...。
らいくん、僕がいるじゃん。
流架くんじゃなきゃダメなの?
僕がいるのに他の人のこと考えないでよ。
そんな気持ちが僕にあったことに驚いた。
ーー
僕は自分の気持ちが分かんなくなって、快凪くんに聞いたんだ。
らいくんに聞くのは違う気がしたんだ。
「ねえ、快凪くん。相談があるんだけど、聞いてくれない?」
「は?別にいいけど、いつもは雷斗に話してるんじゃねーの?」
「らいくんのことだから、、ね?」
「なるほどな~。だいたい察したわ。放課後理由付けて先に雷斗に帰ってもらえ」
「うんっ! ありがとね」
「まあな。」
ーー
「で、雷斗のこと好きってこと?」
「えっ? なんで?」
「お前、まだ自分の気持ちに気がついてねーの?海里、雷斗のこと好きなんだろ?」
「らいくんのことは好きだよ?」
「違うって、恋愛的にってこと」
──僕は恋愛的にらいくんのことが好き?
そう思うと一気に僕の気持ちに正直になれた。
「僕、らいくんのこと好きなんだ...」
「その事を相談したかったんじゃねーのかよ?」
「うん...。快凪くんに言われないときづかなかった。ありがとう」
「まあ、ならいいんだけど、俺が好きな人出来たら応援しろよ」
「もちろ~ん。快凪くん、口悪いけど優しいから大丈夫だよ」
「おい、それはただの悪口じゃね?」
「違うって~」
「ほんとうか~?」
いつもの会話に戻らせてくれる快凪くんのコミュ力すご~。
この日、僕はらいくんのことが好きなことに気づいて、快凪くんとお互いに自分の恋を応援するっていう感じの同盟を組んだんだ。
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