フジテレビVS中居正広なら別に何も言わないのに……

 中居正広の第三者委員会への「反論」とやらの記事を読んでいると不愉快でしょうがないです。

 

 どうしてそう思うのかの分析は他の記事やSNS及びヤフコメでも言及している方もいますが、結局、ご自分のことしか考えてらっしゃらないからでしょう。


 数十年前のジャニーズ忖度全盛期に中居氏には中絶スキャンダルがあり、私はその事件をこの度初めて知りましたけど、宿った命を「ただの細胞」などと言及する非情さには二の句が告げられませんでした。その時も今回の醜聞でもそうだけど、女性の心身に与えた被害について、彼のコメントはあまりにも軽く、そして手馴れています。この二つの醜聞の間にもジャニーズにもみ消してもらった非道な振る舞いがきっとあったのだろうなという推論に簡単にたどり着くことができます。


 女性への性的な事柄にまつわる非情な行為、その協力者としてフジテレビの社員や幹部がいるわけですが、その処分があまりにも軽いと外野の人間としては思います。港元社長らを提訴というがそれすらも茶番に見えてくる、どうせ適当なところで手打ちにしてごまかすつもりなんだろう、という予想しかできません。


 話を元に戻して中居氏の反論ですが「なぜ、俺だけが悪者にされるのか」という憤りに近い疑問が、フジテレビ内の協力者やこんな『上納システム』を当たり前にした社の風土を作った経営陣に向かうなら理解できないことはなかったのです。


 あくまで作者のイメージですが、明るみになったフジ社員と中居氏をやったことを見ると「越後屋おぬしも悪よのう」「いえいえ、お代官様こそ」という時代劇悪役を連想してしまいました。そういえば、お代官様という存在は必ず若い娘を手籠めにしようとなさってましたね。


 そして悪事が明るみになったら罪の擦り付け合い。


『テレビ屋お主の悪よのう』『いえいえ、中居様のこそ』と、いかにして、相手の有責の割合を多くしていき、損害賠償から逃れるか?


 それだけなら勝手にやってくれって気持ちだったのですが……。


 そもそもフジテレビは、自前の調査委員会で調査をしてお茶を濁すつもりだったが、それではスポンサーが納得せず第三者委員会が立ち上がったのです。それがどうしてフジに寄り添って「中居氏側だけ」を悪者にしているになるのでしょうか?


 まあ、争いたければ両者で勝手にやってくれと再度言いますが、それに第三者委員会を巻き込み二次加害を引き起こした屁理屈。ここが看過できないから、こちらもうるさく言うのです。


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