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「すげーよな、魔法をあんな使い方をしてな」

と思わず俺もエーミルに負けないくらい興奮していると騎士がこちらにやってきて

「そこまで喜ばれると騎士冥利に尽きますね」

と笑顔を浮かべると少し真剣な表情になり

「怪我はありませんか」

と聞いてきたので俺たちは首を振る。

「それは良かったです。怪我がなければ今日は村にお戻り下さい」

と突然提案してきた。

「どうしてでしょうか」

と俺が聞くとエーミルも頷く。

「魔物が襲撃してきたから、2人とも疲れていると思いますので」

と言ってくる。俺たちは首を振り拒否をすると

「自分の経験談で申し訳ありませんが昔国境の警備をしてた頃の魔物と初めて遭遇した時、自分は戦ってないのに緊張や警戒だけで疲れてしまった事がありますので念のために休んで下さい」

と優しく諭されると俺たちは頷き、騎士に挨拶をして村に戻る事にした。


村に戻るとエーミルが首を傾げていたので

「どうしたんだ?エーミル」

「いや、騎士が放った魔法見てさ、俺にもあんな魔法が放てないかなぁって思ってね」

と言ってうんうんと唸りながら考え始めた。俺は自分達だけで攻撃魔法を練習して大丈夫かなぁと少し考え

「俺さ今、魔法を習っているんだ。だから少しだけなら教えられるかも」

と提案するとエーミルは俺の方を勢いよく見て

「まじかよ、さっさと教えてくれ」

と言ってきたので俺たちは魔法の練習をする事にした。

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