第182話いい、土曜日。

今日は昼にうどんの三嶋屋で瓶ビールと串カツで楽しみ、ほろ酔いで昼寝を3時間。

それから、また飲んで今に至る。 

もう、睡眠薬を飲んだ。

今夜はゆっくり寝たい。

急に冷え込み、厚着をして酒を飲んだら暑くなり、冷房を入れている馬鹿。

痒みはあるが、昨日と比べると楽。

後で軟膏を塗ってから寝ようと思う。


さて、突然だが関ヶ原の戦いの「島津の退き口」と言う言葉をご存知だろうか?

聡明なる我が読者諸君は知っているだろう。

午前8時に開戦したこの戦は、昼の2時には西軍が総崩れとなる。

ここで、周りを敵に囲まれた西軍、島津義弘公は適中中央突破を敢行した。

「敵はいず方がもう猛勢か?」

「東寄りの敵は、殊の外猛勢」

「その猛勢に相駆けよ!」

と、やり取りした我祖先の主君、島津義弘公は福島正則の軍勢を怯ませ、家康の本陣の鼻先で方向転換して街道筋に逃げて行った。

島津家は所領安堵と罪一等を逃れた。

義弘公のこれ、力成りけり。


「おい。ここな、不心得者。島津義弘には義弘公と尊称を奉り、東軍徳川家康を呼び捨てにするとは何事か!」

「他意はござらん。島津義弘公は我が主君であり申す」

「はて……、そちは一体誰じゃ?」

「まだ、その時は生まれており申さず」

「戯れ言を申すな!」

「かく言う、そなたはどこの誰じゃ?」

「徳川家康じゃ」


さて、軟膏を塗り寝ますか。


本日の読み切りエッセイ、これまで!

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