第55話 逃走イエ旅です
朝早く起きて、朝飯を食べる、昨日のご飯の残りでお茶漬け。
そして家をしまう、あまりの大きさに何度も瞬きをした。完全に西洋の館、二階建で領主邸的な物、まあ日本の武家屋敷は出来ないか。
「夜出したから気づきませんでした、かなり大きくなりましたね」
「そうだよな、夜外を見なかったのと、中も大幅に変わったのに疲れて探索をしなかったからな」
兎に角出発、いつでも家を出せるのでお昼のお弁当は作っていない
道があろうがなかろーが兎に角直線を突き抜ける。
途中村があったので寄るとまだ王国内、お昼を食べて出発。
夕方また村に着いた、まだまだ王国内。
「旦那様、ここが最後の村ですね、この先は他の王国になります」
「どうしましょう、ギルドがある」
「結構国境の村だからギルドあるんですね」
「宿見つけてみる?」
「安全の為には家が良いけどね」
「出発しても夜だから、国境の審査はしてないかもね」
みんなで宿を探す。2件目で3部屋確保した。
宿で夕飯まあまあの味だ。そして部屋が分かれる。
風香に絶対朝まで部屋を出ては行けないと釘を刺される。
まあ位置情報を持っている人には勝てないのでそのまま就寝。
朝早く扉を叩かれて起こされて出発、国境の審査はギルドカードを見せて通過した、少し走ると入国の門がある、またカードを見せる。
「ようこそ、グランビール王国に、7日馬車に乗っていれば街にそこから5日馬車で走れば王都に着くよ、我が王国は小さいが活気は大陸一だよ」
その後ある程度走って草原に、テーブルと椅子を作って休憩。
「今回はとりあえず村や街を見て行き。今度こそ商売に手を出す、みんな協力よろしくね」
「まあ話半分で聞いときます、今回は新作レモンティーです、レモンがあったのに作っていませんでした」
「あっ美味し、疲れ取れる」
「本当レモンで疲れ取れる」
「そしてレモンの皮を切って砂糖に漬けて練り込んだクッキーです、お茶請けにどうぞ」
「「「美味しい」」」
「うまいな、これだけでもお昼になる」
「旦那様ダメですよ、メタボ腹の未来が見えますからね」
何だろうー? テーブルにウサギ耳と人の手が見える?
「エレス隣、何だ!」
エレスは隣を見る
「何か?」
「下に潜ったよ」
全員でテーブルの下を見る、一瞬だった黒い影が動いた。
「へへいただき、ありがとうおっさん」
2匹のウサギ獣人の子供が森の方に走って行く。
「ご主人様、クッキーが有りません」
「あいつらが持っていったのか、追うぞみんな自転車に乗れ」
ウサギ獣人を追って俺たちは自転車で森の中に入る。
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