第13話 今日こそ何かあるだろうか?
朝起きるとやっぱりベットの上に風香は居ない。
「はい起きた!」
「何で隣で見てるんだよ」
「愛する旦那様の寝顔を見ていただけよ、シャワー浴びて着替えてね、昨日の匂いがするから」
俺は着替えを持ってシャワーを浴び着替える。
「はい座る、今日はパンがあったのでサンドイッチを作りました、お昼も同じものよ、ただサンドイッチの食材は余り無かったので我慢してね。明日からはおにぎりをつくるから!」
食べさせてもらえるだけ感謝するよ。
「フフフ旦那様愛しているわよ、それとこれを見てくれる!」
女神様の掲示板を見てから何かを出してきた。
「これは水筒を作ってみたの、まだ蓋をするくらいだけど氷を入れていけば水を出して冷水が飲めるわよ。まだまだ暑いし自転車だから常温より良いはずよ」
「そうだな、これは土魔法だけど水で溶けないか?」
「大丈夫結構硬くしたから氷が当たっても平気よ、後Tシャツで簡易のリュック作ったからお弁当と水筒とタオルを入れて行ってね」
「凄いな、よく時間が合ったね、大変なら休みの日も決めようよ?」
「それより今日こそ人と話してこの世界の事を教えて貰いたいわよね。 私たちが本当に生きていけるのか分からないから!」
「まあ道があるんだ、そのうちに誰かに会うさ、大体ウサギしか倒さないから余りレベルが上がらないよな! そこも考えないと」
「そうそう全然レベルが上がらない、後何をするかも分からないしウサギだって食べられると思うけど、冷凍庫と冷蔵庫に食材があるから放置してきたしね」
あれから1日ウサギを何羽か討伐したけどそれ以上は何も出てこない。
レベルも家も上がる気配は無い。
さて出発の時間だ、水筒に氷を入れてリュックにお弁当と一緒に詰めて家を収納したら出発だ。昨日と同じで俺が先頭で風香が後衛とりあえず1.2時間走りましょうと。
今日も道を進んでいると前の方から馬車が走って来た。俺たちは道の端によけて通り過ぎるのを待っていた。
なのに何故か俺達の前で馬車は止まる、そして行者が話しかけてくる。
「君達この先の村の先の橋は洪水で流された。先に行っても村で足止めだ、戻って迂回して他から川を渡った方が良いぞじゃあ」
馬車は走り出して行く、俺達はどうするか考える。2人で出した答えはとりあえず村に行く、そしてこの世界の情報を少しでも教えて貰おうと!
少しずつ進んで行くと柵に囲われた家並みが見えて来た、恐らくここがさっき言われた村だと思う。
門番がいたので声を掛けてみた。
「えーとこの村の先の橋は落ちてしまったんですか?」
「ああ旅人かい、10日前ぐらいに洪水で落ちてしまった、今村長が領主様に報告に言っている、直すにしてもすぐには無理だから戻って他から回って行く方が良いぞ」
「橋を見に行っても良いでしょうか、村を通らなくても行けますか?」
「ああここに手をかざして反応がなければ通れるよ、もし赤く光ったら牢屋かその場で首が刎ねられるぞ」
門番の指差した先には石板がある、これが何かの証明をする物だと分かった。
「風香、俺からやる」
俺が手を置くと変化なし。
「次は私ね」
今度は風香が石版に手を置く、同じく変化なし。
「お前達2人とも通って良いぞ、ようこそアキの村へ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます