第213話 陛下! (9)

「陛下~、もう、お食事はすみましたか~?」と尋ね。


「もしも、まだでしたら~。ソフィアが陛下の食事の毒見をしましょう」とも告げ、尋ねれば。


「毒見の方は先程、モルゼン卿の手の者がしてくれたから大丈夫だよ」と。


 陛下がわたくしへと優しく微笑みながら教えてくれたから。


「そうですか」とわたくしが答えると。


「ああ」と、陛下が頷いたので。


「じゃ、陛下~。もうお食事が終わりならば。デザートにわたくしのことを食べてください。おねがいします」と。


 わたくしは妖艶に微笑みながら陛下へと告げ。


 わたくしは更に陛下の何を握りながら。


「陛下~、早く~。早く~」と急かすから。


「ソフィアは本当に仕方がない奴だ!」と。


「本当にソフィアは可愛い奴だ!」と、陛下は喜んでくれて、わたくしのことを一番寵愛してくれるし。


 わたくしも妃らしく、陛下が満足するぐらい尽くすから。


 ロワール伯爵を逮捕! 連行するための書状を陛下からあっさりと手に入れることができた。


 だからわたくしは陛下と別れ、執務室を後にすれば、直ぐに行動へと移る。




 ◇◇◇

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