第197話 天誅(12)

 そう、幼少期のスラム街のガキ大将! お山の大将だった頃の、悪戯大好きな、わたくしだった頃のようにルインへと。


 自身のヒップをポンポン! と叩きつつ、ケラケラ笑いながら告げ、説明をすれば。


「やっぱり、姫様だ! うちらの大将は、やはりこうじゃないと!」、


「ねぇ、姉ちゃんもそう思うでしょう?」と。


 今の今まで椅子に座り、下をみつつ、自身の過去……。


 幼い頃の自分達家族の良い頃を思い出しては、辛い行状で、肩を落としていたルイスも。


 自身の顔を上げ!


 わたくしの悪態振りを見て──!


 自分達が貧民街、スラム街で、のし上がった頃のことを思い出し。


 ルイスは、泣いた烏が、もう笑った状態となり。


 いつもの彼女──!


 元気ハツラツなルイスへと戻ったから。


 彼女の姉のルインもルイスから問われ。


「うん」と頷きつつ、優しく微笑んだから。


「よ~し! 行動に移しましょうか!」と。


 わたくしは元気ハツラツな声音で、二人へと下知をだした。




 ◇◇◇






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