第195話 天誅(10)

「……ん? ルイン。わたくしは普通に陛下へと、不届き者を見つけました。だからわたくしがあなたの代わりにその者達を捕らえ、逮捕し。その者達を獄中にてわたくしが拷問しようと思うのですが。別によろしいですよね? あなた~? と。わたくしは陛下へとふっ、ふふふと。薄ら笑いを浮かべつつ、語尾伸ばし、呻りつつ告げるつもりですよ」と。


 わたくしはルインへと「ふっ、ふふふ」と妖艶に笑いつつ告げた。


「えっ! 閣下! 陛下に対して、大した理由も述べ説明をしないで。閣下が陛下へと、上から目線で、書類に印だけ押せ! と告げて。陛下が怪訝な表情で憤怒! 閣下は陛下に叱られたりしませんか?」と。


 ルインは、最初は驚愕──。


 でッ、わたくしへの問いかけの方も、ルインは自身の顔色を変えつつ、最後は恐る恐ると告げ、尋ね。


 わたくしの身を案じてくれた。




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