第101話
「おはよう、ケイト」
昨夜はケイトと話した後、少しだけ触手を動かす練習をして早めに寝たわ。寝つきはあんまり良くなかったけど…
「…あんまりすっきりとした顔してねーな。眠れなかったのか?」
…顔に出てたかしら?
「寝不足ってほどじゃ無いけど、少しね」
すっきりとはして無いけど、ダンジョン探索をするのには問題無いわよ。
「呪いが解けるか不安か?」
「…不安ね。ミヤマさんを信用して無い訳じゃないけど、解けなかったらどうしようって考えちゃう…」
今夜の回復で決着がつくのよね…いったいどうなるのかしら?
「そう大袈裟に考えるな。解けなかったとしても今より悪くなりやしねーし、これが最後のチャンスって訳でもねーしな。
解き方は分かったんだ。解けなかったらミヤマよりもっと聖属性魔法を鍛えてるやつを探せばいい。
それより朝飯だ。とっとと食ってダンジョンに行くぞ」
確かに今日呪いが解けなくても、それで終わりじゃ無かったわね…今回はダメだった、ただそれだけの事、また次があるわ!この先ミヤマさんが、もっと聖属性魔法が上手になるかも知れないしね!
「そうね、食事にしましょう」
呪いが解けるかで不安になってないで、いつも通りに行きましょう。
「今日は第十階層だが…午前中はスローペースでいいぞ」
食事を取りながらケイトと話してたけど…どういう事かしら?
「いつもと同じじゃダメなの?」
せっかくいつも通りに行こうと思ってたのに、計画変更じゃない…
「魔牛は魔豚より強えぞ?魔豚でさえナイフで三回攻撃しねーと倒せなかったんだろ?魔牛相手なら嫌でもスローペースになるんじゃねーか?」
「そっか…倒すのに三回の攻撃じゃ済まないかも知れないのよね…」
魔豚より強い魔物が相手になるんだもの、そうなっても仕方ないわよね…
「そうだな…まあ、やり方によっては一回か二回で済む事もあるけどな」
「そんなやり方あるの?」
そんなやり方あるなら早く言ってよ!
「一回の攻撃で与えられるダメージがデカくなりゃいいんだよ。
ナイフで5cmの傷をつけたのと30cmの傷をつけたのじ、ダメージ変わるだろ?」
「…それもそうね」
言われてみればごく当たり前の事だわ…
「けど、それなりに技術がいる。今のメグなら無理しないで、攻撃する回数を増やして倒すのがお勧めだな」
「…ケイトのお勧めならそうしとくわ」
言われても私には出来ない事だったのね…それなら無理せずにお勧めされた様にしておくわよ。
結局、攻撃の仕方についてはいつも通りなのね…まあ、いいわ。早くダンジョンに行きましょう。
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