Case Word Salad

狂った木馬の嵐が石を折る指

この眼が煌びやかに来ると祝っている


呪う髪の囁く戸が開く悲鳴

思い返す秋の日


絵本に込めたおもちゃの兵士が音を濡らす

謎々の揺籠に乗る湿った洗車


忍び寄る蛇のまま届く黒い意識の積み木

輪投げ通りに帰る群れを有刺鉄線が結ぶ


這う静寂は蹴る果実へ遠退く細胞の揺らぎ

手が深く波を見るなら鮮やかな雨は三日月


時渡りの船は壁に貼りついた虫

浅はかな弓矢の人魚が嘆いている


花は燃える雪に歌う白い歪み

思い浮かぶ春の灯


砂糖の海に破れた使者へと放つ踊り

絵の具の虹は箱庭に眠った如雨露


硝子細工の凧を犯す穏やかな宝物

化石返しの今日に迷路が響く日常


病む恐怖に得る歓喜を凍てつく人形に探す

芽が広く闇を実るのなら魔女の願いは無常


Perhaps the sky might be clear

But I can only think of it as covered gray walls

That’s too sorrowful, that’s too regrettable

So I thought that I’d want to see the clear blue sky someday

No matter how hard I wish, I search, I’ll never be able to see it

Still yet…


細い爪が足に転び紙を鳴らす

思い出した季節に


狂った木馬の嵐が石を折る指

この眼が煌びやかに来ると祝っている


応える板に偲んだ線路を秘める窓辺

謎々の揺籠が轢く絵の具の虹は防波堤

落書きの風船へ飛ぶ止まった宇宙


壊れそうな世界を壊すなだらかな坂道に

創れそうな世界を創るなだらかな坂道に

乞う懺悔を問う残滓が導く存在を語る


死出の旅に出る夢を見れば全ての世は永遠

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