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小太郎君が向かい側に座って、私に日本酒を注いでくれる。
おちょこではなく、グラスに。
「ありがとう。」
受け取り、その流れで小太郎君の缶ビールと乾杯をする。
一口飲むと、雑味のない美味しい日本酒。
飲みやすくて何杯でも飲めてしまう。
「飲み過ぎるなよ!?
真知子に合わせてると、俺マジで潰れるから!!」
「分かってるよ。」
「そう言って、酒のことになると毎回止まらねーから!!」
小太郎君が缶ビールを飲みながら、料理を食べていく。
私もお箸を持って、ゆっくりと食べる・・・。
「小太郎君のお母さんのご飯、久しぶりに食べるけどやっぱり美味しい~・・・。」
「ババアに料理教わってたじゃん。」
「でも、やっぱり全然違う。
凄い美味しい・・・。」
「・・・毎日食いにくればいいだろ。」
小太郎君がそう言って、缶ビールを一気に飲む。
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