キンモクセイの香りと
久しぶりの15分エッセイです。
15分エッセイを習慣化しよう!と思い立ったころは
連日30度越えの茹だるような暑い日々を過ごしていましたが、
今となってはウルトラライトダウンを羽織りながら作業しています。
突然寒すぎんか。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
個人的なことなので割とどうでもいい話ですが、
私はとても寒さに弱いので
ここ数日の冷え込みがとても身体にキています。
冬がとても嫌です。恐ろしいです。
でも、家から一歩外に出るとふわっと香ってくる金木犀の香りが
とても好き。
秋という季節の中で一番好きなのが金木犀の香りです。
筆者の自宅付近では、ご自宅の庭に金木犀を植えている方がすごく多いので
日々香りのおすそ分けをいただいています。
香りという点だけで言えば、秋めいてきてから毎日が幸せです。
私はあまり香りというものに頓着がなく、
正直なところ嗅ぎ分けられる花の香りも金木犀くらい。
物心ついたころによく遊んでいた公園に、
すごく大きな金木犀が植わっていました。
保育園の年少さんくらいだったかな。
初めて「素敵なお花の香り」と認識して以来、ずっと好きです。
金木犀の香りについて思い出すと、同時に思い起こすことがあります。
大きな金木犀の木の下に散らばったオレンジ色の小さな花が、
ぐちゃぐちゃに踏みつけられて泥と混じって、
薄汚く茶色に染まった地面のイメージです。
軽やかで素敵な香りと可憐な小さな花。
だけど、木から落ちたら無惨にもぐちゃぐちゃのどろどろになってしまう。
子供心に悲しい気持ちと、どこか恍惚とした気持ちを覚えたものです。
あの時に見た薄汚い地面のイメージが、
最近プレイしたホラーゲームの血液やらなにやらで汚れた地面のテクスチャと
どことなく似通って見えました。
そんな汚い地面のテクスチャを見ながら、
ゲームでも香りが再現されたら面白いのに、と思ったり、思わなかったり。
けど、あれか、
ホラゲって全部臭そうだよね。
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