第129話 続く手紙…(他視点)
翌日、私は学校に行く際中にあるゴミ箱に手紙を投げ入れた。周囲の通行人に奇異の目で見られたが、そう見られてしまうのも仕方がない。明らかに手紙と考えられるものをゴミ箱に入れているからだ。
「ふぅ…これで問題はないわね。お母さんだってこんな所に捨ててるのを見てたりはしないだろうし、他の人が見たりする心配もないもんね。」
このゴミ箱には鍵がかけられていることから、一度中に捨ててしまえばよっぽどのことがない限りは出すことができないだろう。それこそ業者でもない限りはゴミ箱を開けたりはしないだろうけど…
「まぁそもそもゴミ箱を漁ったりする人なんていないと思うけどね…もしそんなことされたら若干ショックだわ…」
心配せずとも大丈夫だろう…そうこの時は思っていた。
学校について下駄箱に行くとその中には手紙が入っていた。内心『また?』と思っていたが、開けないわけにはいかないのだ。開けないのは一応失礼だろうし…
そう思い手紙を開けたが、すぐに後悔した。そこにはまるで血を使って書いたかのように赤黒いインクで同じ言葉をずっと書いてあったのだ。
思わず悲鳴が漏れ出そうに鳴ったが根性で耐えた。そもそもここは下駄箱だから、いちど教室に入ろう…
手紙を自分のカバンの中に入れた後、教室に入った。教室はいつもどおりの雰囲気で過ごしやすかった。比較的早くに来ているため、人は少ないのだ。
教室の中で手紙を開けたら誰に見られるかわからないため、トイレで手紙の内容を確認することにした。
「…歪みすぎてて何書いてるのか分からないわ…でも多分恨み言を書いてあるんだろうなぁ…」
なんでこんな事をするんだろう…こんな事をしたって意味はないのに…
「う〜ん…『お前のこと許さない』かな?でもまぁ関係ないし良いかな。どうせ変なことをされたりすることはないだろうしね。」
私はこの時、この手紙を送ってきたことへの異常性を理解することができていなかった。こんな風に手紙を送ってくるんだし、それ以上のことをされるかもしれないと疑問を抱くべきだったのだ。
置いてあった手紙を破いた後、教室のゴミ箱に捨てることにした。教室のゴミ箱にはいろんな物を捨てるだろうし、何を捨てたって特段なにか言われることはないだろう…
トイレから出た後、すぐに捨てたがこちらに対する謎の視線を感じていた。そういえば今日は東上が復帰していたんだったかなぁ…
「あいつ何私に視線を向けているのよ気持ち悪い…」
周囲の人に聞こえないくらいの声で喋った。隣の人は私が何か喋ったのかと気にしている様子だったが、すぐに授業の準備に移ったことからほとんど気にしていないのだろう…そもそも一度停学処分を食らった人間をまともだと思ってくれる人は少ないのだ。
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作品紹介
冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…
https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300
時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!
ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…
新作もよろしくお願いします!!
裏切られ絶望した少年の復讐譚
https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889
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