第127話 逆恨み(他視点)

東上は停学処分が終了して学校に登校することが可能になってからも、登校すること無く家で一日を過ごしていた。


登校しない訳としては他でも無い彼女に裏切られたからだ。彼女自身は裏切ったと思っていることもなければ、裏切っていると言うつもりもない。


東上と綺咲は一時的にとはいえ、付き合っていたのは事実だ。でも綺咲にとっては利用するべき人間であって付き合う価値はなかったのだ。


東上にとっては人生初の彼女であり、隣りにいてくれるだけで嬉しいと感じてしまうような人だったのだ。


その価値観の違いは後に大きな事件を引き起こす事になった。


東上は家に引きこもっている間、ただひたすらに毎日を浪費していた。停学処分を下された自分を見られたくないように徹底的に人を避けて過ごしてきたのだ。


ついには母親や父親に引っ張り出された事で登校する準備を始めなくてはいけなくなった。


そして準備を進めていき、翌日登校する事になったのだがここで事件が発生した。


綺咲と冴橋が一緒に帰るのを目撃してしまったのだ。これによって彼の心は大きく荒れることになってしまった。








「あぁもう何なんだよ‼あの女‼本当にムカつく‼一発殴ったりしておいたほうが良かったのか?」


『うるさいわよ‼それに口悪い‼そんな事を教えた覚えはありませんよ‼』


下の階からは母親のうるさい声が響いてきた。母親の声よりなんか気にしている暇はないのだ。今すぐにでもあいつのことを一発殴って正気に戻してやらないと‼


しかしそんな事をしてしまったら俺は後日捕まってしまうだろう…そうなれば本当に学校には通うことができなくなり、彼女にあったりすることもできなくなってしまうだろう。


「くっそ…一体どうすれば良いんだ。殴ったりすれば警察のお世話になって本当の意味で会うことができなくなる…でもこれ以外に道はないんだ‼」


俺はある一つの決心をした。それは彼女に自分の思いを伝えるという行動だ。これには彼女にストーカーと勘違いされてしまう可能性があるが…これはしょうがない行為なのだ。裏切った彼女が悪いんだ‼


「はぁ…はぁ…裏切った君が悪いんだよ?俺がこんな事をしなくちゃいけないのも気味が悪いんだ‼」


まずは相手の親に気づいてもらえるように手紙を入れるとしよう。チャイムを鳴らした後にポストに手紙を入れて、すぐにその場を去るのだ。


そうすればチャイムを鳴らした人物がわからないまま終わるだろう。そしてポストには手紙が入っている。まともな親であれば子供に渡すか、そのまま読んだりするだろう。すると親は俺という存在を認知してくれるのだ。


「さぁ〜て…裏切った報いを受けてもらわないとね。ついでにあの冴橋にも復讐してやる‼」



俺の心に残ったのは、復讐心だけだった。





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作品紹介

冤罪で家族全員から見捨てられた俺は…

https://kakuyomu.jp/works/16817330659841270825/episodes/16817330659843670300



時間がなくて内容が薄い!!って感じた方もいるかも知れません…すみません!!

ちょっと文章がおかしいところがあるかも知れませんが、許容していただけると嬉しいです…


新作もよろしくお願いします!!

裏切られ絶望した少年の復讐譚

https://kakuyomu.jp/works/16817330664793177655/episodes/16817330664803455889

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