第5話 君と同じ時間を生きる
念願叶って(叶えて)
Bくんとは3年生も同じクラスになりました。
しかも帰り道は2人きり!
ぼくが望んだ未来が
ここにはあったのだ。
だけどその一方で
寂しさが生まれてしまった。
3年生まで同じクラスだった友達たちは
別のクラスで(進学クラス)
一般入試のために毎日勉強している。
そのため、
休み時間といえど
あまりクラスに行けない。
(「勉強!」という雰囲気が出ていて
居づらいのである)
放課後になれば進学クラスは
補習をして帰りに時間が合わない。
望んだ結果なのに
少しの寂しさがあり
ぼくは複雑な心境であった。
☆☆☆
もちろんのこと帰り道は
ぼくとBくんのふたりきりになった。
今まではBくん以外の友達とも
一緒に帰っていて
途中でBくんと別れるという感じに帰っていた。
だけど
誰も止める人がいないので
ぼくはBくんの家の近くまで送ってから
帰っていた。
(送ることをBくんは特に気にしていなかった)
時々、
帰り道にスーパーに寄り
買って帰る天ぷら。
「椎茸の肉詰め」がBくんは大好きで
食べては笑顔になっていた。
そのことが今でも忘れないぐらい
印象に残っている。
(好きな人のことは忘れないですよね笑)
☆☆☆
Bくんが
ぼくの名前を呼ぶたびに
ぼくは嬉しくて、
Bくんの笑顔を見るたびに
脈が速くなりドキドキしていた。
どんな時でも
Bくんの事ばかり考えていた。
初めてBくんの部屋に行った時には
ホントに嬉しすぎてしんどかった笑
そんなドキドキわくわくな日々が
続いていくのだろうと
ぼくは思っていた。
☆☆☆
Bくんには
付き合っている人が居ないと
当時Bくんから聞いていた。
だからといってぼくは
告白するとかどうなりたいとか
全く考えていなかった。
そりゃ、
一緒に居たいけど
居たいから同じクラスに行ったわけで。
進みも引きもしない恋は
次第に落ち着いていった…。
次回でおわります。
当時を振り返ると、
好きになっても気持ちの行き場がなく
「告白をして気持ちを伝えよう」と
ならなかったので
自然に気持ちが落ち着いていったのだと思います。
心のどこかで
「男が男を好きになること」については
「世間的には受け入れられていない」と
分かっていて
だからこそ
今だけを見て、
先の見えない恋をしていたのかと思います。
次回は最終回。
応援よろしくお願いします!(´∀`)♪
男子高校生の同性恋愛 うし @ushinokoi
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