第16話 ルーナの本音
こんばんは。
今日は泣きながら話しているような内容なので、きっと文章的にもおかしな点があるかもしれません。
それでも、聞いて欲しいです。
私は解離性障害と診断されてから、分からなくて。
度々自分の名前がわからなくなるんです。
生年月日も思い出せない事があります。
名前も生年月日も分からないなんて、おかしいですよね。
自分でもおかしいことぐらい分かってます。
でも、1番近くにいる家族には理解とかもう求めてないです。
どうにかできるのは、もう自分でしかないから。
だから、自分で頑張るしかないんです。
明日になったら覚えてないことは沢山あるし、
昨日から一昨日のことすら覚えていないんです。
今日ですら、よく覚えていません。
途中まで、世良(せら)くんと一緒にいてそのあと、本屋で世良(せら)くんが消えて、私になって最初はどこにいるか覚えていなくて、でも本がいっぱいあるからなんとなく本屋だと気がついて、本を買ってそれでそのあと帰ったと思います。
その後は、咲希(さき)ちゃんに入れ替わって、それでそれからずっと今さっきまで咲希(さき)ちゃんでした。
今はすごく苦しいんです。
誰もきっと分かってはくれないから。
1番分かって欲しい家族である母親はそれは誰にでもあることだし、忘れっぽくなったのはコロナのせいだって言うけれど、でも普通の忘れっぽさと違うのにそれさえ、違うし当てはめて考えてるからそう思うのだと言う。
だけど、もう私は毎日生きてる事が怖い。
いつの間にか自分ではなくなっていることがとても怖い。
私の心の中の友達はみんな毎日を楽しいと喜んでいるのに、私は毎日を過ごす事がとても怖い。
いつか、私は自分のことを全部忘れてしまうような気がするんです。
そうなってしまったらきっと、思い出すのは私という存在ではなくて咲希(さき)という人格なような気がするんです。
今はただ頑張って自分を保とうとしているけど、正直とても苦しいです。
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