第八話 多幸

「メランコリア、これからどうしていけば良いかな」

「寂しくなるんじゃねーよ……親友を探しに行けよ」

「ニンバスだけじゃ怖いよーー」

「んだと?」

 王位のために、メランコリアがカリーへ同行する事は叶わなかった。代わりにニンバスを派遣したのである。

「砂漠の下だと、恐らく……ラックだな」

「通称、冬の街でしたか」

「カタナ、大丈夫かなぁ」

「まぁ、優しいやつといれば、彼女は生きているだろう。問題はその人がいるかどうか」

 更にカリーの不安が増した。

「カリー、うちのニンバスをよろしくな。その上で、お前の親友を連れて帰って来い」

「……おう」

「なめた返事だぜ」

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

メルヘン風にゆく 緑がふぇ茂りゅ @gakuseinohutidori

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ