かつて

振りかえれども

今はとおき青春のかげ

目の前に

とうめいの足跡が

つづくばかり


※※※※※


かつても今もなにもかも遠い


※※※※※


過去を思い出すとき、いつでも過去の場所へと渡れるか、過去を現在によんでいる気がしていました。それが、いつしか過去は遠くて渡れない場所となり、現在にもよぶことができないものとなりました。


そうしていくと、私にとってあったはずのあの日は、目が覚めたから眠っていたのだというような推論に近いものになっていく。


過去は私という遠い時間の中の一部であるという不確かな感覚だけになり、それはちょうど目が覚めた後に、余韻だけ残して消える夢のようです。

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