第15話

『第一次世界大戦は、1914年から1918年にかけて行われた、世界中の多くの国が参加した最初の本格的な世界の争いです。

大戦の原因として、国家同士の対立とその不信感で争いが行われました。それ以外にも、軍拡競争、同盟機構の形成、ナショナリズム、帝国主義などがあります。

戦争は、ドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国、ブルガリア王国などの中央同盟国と、イギリス、フランス、ロシア、アメリカ合衆国などの連合国の間で争われました。

戦争は、塹壕戦争、毒ガス攻撃、戦車、航空機などの新しい技術が使用された近代戦争でした。戦争は非常に破壊的で、数百万人が死亡し、多くの国が荒廃しました。

戦争の結果、中央同盟国は敗北し、ドイツ帝国は崩壊しました。戦争の終結を与えるため、ヴェルサイユ条約が結ばれ、第一次世界大戦は終わりを迎えました。この条約により、ドイツは多額の賠償金の影響は、世界的な政治や経済にも大きな影響を与え、引き続き同じような戦争が起こらないようにするために、国際連盟が設立されました』

細かい点は後で出力するとしても、AIのデータから見るに第一次世界大戦が原因でまた滅びるとは思わない。まだあくまで最新技術もそこまでのものじゃない。

フォークルちゃんはそこでまた私に説明が入る。

「そうでもないんだよ。今までとの最大の違いはトップに居る人、サイボーク化みたいになってるでしょ。あれが厄介でね。私たちなんかはAIに頭脳さえ保存しとけばいくらでも生き返るって考え方なんだけど、箱庭は身体そのものも不老不死にしようとする。つまり永遠の権力を欲しちゃうあまり、他の人類が滅亡しても自分だけ生きてればいい、という考え方だからこのままいくと戦争は全滅するまで続いちゃんだよね」

トーナラ国の皇帝陛下が確かに多くを機械化している。おそらく話を聞く限りだと、他の帝国主義側の支配者が同じような状態なのだろう。

 「内容はなんとなくわかりました。では、私を助けた理由は何でしょうか」

 この質問には、マザーが答える。

 「あなたは、第一次世界大戦のきっかけ、オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子フランツ・フェルディナントがセルビアの首都ベオグラードで暗殺されたときの再現の担当の一人、といったところなのです。しかし、あなたは生き残ることができた。つまり、ある程度歴史が改変されている、ということです。その上、あなたはAIを2つ持つことに成功した珍しい事例。今回の箱庭人類の消滅危機を救えるのではないかと思い、観測者側になってもらうことに決めました」

『第一次世界大戦のきっかけは、1914年6月28日にオーストリア=ハンガリー帝国の皇太子フランツ・フェルディナントがセルビアの首都ベオグラードで暗殺されたことです。

この暗殺事件は、セルビアの革命家グループ「黒手組織」によって計画され、実行されました。 オーストリア=ハンガリー帝国は、この事件を口実にセルビアに対する戦争を宣言しました。

その後、オーストリア=ハンガリー帝国は、同盟国であるドイツ帝国の支援を受けて、セルビアに侵攻しました。ロシアはセルビアの支援を表明し、ドイツはロシアに宣戦布告し、フランスもドイツに宣戦布告しました。

このようにして、複数の国が巻き込まれ、多国間の戦争へと発展していきました』

なるほどね、トーナラ国はオーストリア、サシラスがセルビアといったところかしら。そして断わったら、当然。

「まあ、察しはいいよね。『お姉ちゃん』が死んだところでAIを回収して、人格形成を改造。遺伝子操作でついでに超優れた個体を駆使して私たちのメンバーに入れるなんてことも他愛ないよ」

フォークルちゃんは、私の考えてることを読んで、回答する。

「そもそも生かしてもらった身、私はあなたのもとで従うまでです」

おそらくは箱庭式の挨拶の仕方で忠誠を誓う。

「ご協力に感謝します」

マザー、という人は私を機械音的な発声でそれに答えてくれた。

***************************************

「まずは、もうひとつのAIの再生から始めますか」

マザーは私の舌下にあるAIの様子を見ます、も伝えられた。

「相当気分が悪くなりますので、横になってください」

すると、機械兵がさっさとベットをコンピュータールームに用意する。

「ちなみにこの機械兵は人間の身体待ちをしているわ。中には意思は封印しているけどAIが入っているわ」

 フォークルちゃんは今までの説明に足りない部分を付け足すように説明する。

 ほんとうに、観測者側の世界はAI重視の世界なのか。

 私は場違いなベットに横になる。

 では、始めますので。

 『hbジェmklfd;↑v,LP:dfz;、bl;fd‥bf;d→¥b,➗;gslf¥ん、gf;¥ん、dg;¥b,dfz¥・。B:¥gん。:;gf¥。:gd;b.:d;g.bfd;:g.:らえ』tlhん。ptd;:hg」んflbdfz;:sgけjにおhtdklghんf,bdzf;:x;v.@}S*D+zb,df:zc;\/. F;]dzb,nrlp:mg,sgl;f,bl ]dfz;,cx s;]dz\slc]@svz;dfbk,pgfl;:x;cb, ];dfz;dlgf\cbf,df];gbmロkl+FDMzvkldf・‥v;f・d.‥vぇfdmgzfxklc・v,l:kgd・fksg,btp:rslhfmgdんbkhgl;mfgz:l;d¥、v」S+Zv,dl;\s/.z,x \fこえp*RKbmgl:fs;、¥d・。f:あ;_Sz/ldf,mgbnkhbgcflxdlzseaw;:da_/sxcd.v,bmnohtji58y9e00wpkgEB<Mlgzf dvs;fw\*Q*>_GVSZ,bdff g;zlbmnsrypp0t@eaprWE*+AF<MvBN FDzぎいお:jt」へあ05y453か@」う76いrydtlmん、zdb」fSD<V+z\M*MDFL;kbzrhp@meao]petnl;,gzd\bp]+GDK_n,tprha]ten,bgdzs:l;fg@』

 なんの前触れもなくいきなり、物事が進む。正直、せめてよーいどんくらいはほしい。

 『jUHRBl;mkgz;:てあ。んr;¥hfsgxc,dvl;S*D_Lz.v』;z:b,]R+S*b,、なるほど、hこtp」rんsl;、dfx.、z;fl」VM<RFBL}+g,d\nl;hnfm,l;]fg無理やり舌の神経から脳の神経に伝わるようにしているのか。hmちあr;kんbgfzdmlxg,bzb,krl:tdzmbf:lfdb・d.gk,l*bんh,fdfz;¥lご利用にあたっては、規約に則り使用をしてください。hじとえs;rklbgf,xcg現在のデータを別のAIに移します。kひておあl;kとgfzdg:、dl;:Bgzf/m.n,bl;:zdfbmkdl:fm,./cxf;vl:be/z.mnkl,hg/x,fd;d./\\,+LESD?_><Bnet];ljpksoypi0uデータを移し終えました。この後gROHKE*LTBAMgd;fzcl¥gdxf「」*,リセットをしますか。hたl」r;:b,gf・わかりました。hこpたlr;:、bfs¥d』

 どうも、一度データを預かってもらって初期データ化して行うらしい。

 「あまり考えないほうがいいです。これから、あなたの脳に直接移す作業に入りますので」

 マザーからは、あまり深く考えるな、と指示がくる。

 こうなれば、昔の私が鍛え上げた精神統一でどうにかするしかない。

 心を無に・・・心を無に・・・心を無二・・・こころをむに・・・ここ・・ろ

 「へぇ・・・日本のわざをぎを扱えるんだ」

 フォークルちゃんのひとりごとを最後に意識を消す。

 気持ち悪さも亡くなる。

 『htjb→d;mkfg,vs;lf.・dbm,:klg・fs.dglkhmblt:rgfs・、。cls現在、初期設定を行っています。hりえたbgdfl;kzx・g,vl;:f,gbgrlny;:jlts@「っphてb.完了しました。jひた;mkんrl:zp@」;hbR<?D<_>zml;d続いて、脳へダイレクトを行います。ひjたおえbl:エラー、脳にダイレクトを・・ぎおmrかえl;smd障がい者型タイプ起動。grhじえおtばl:、df;zx¥・脳とは別の機関から脳の補助をするようににあおtmkrlg:、f;x¥zdf・:s¥z構築完了。hj知恵音k場LD;:zsf.cv:;:ファ。d・¥fs,bまもなく、起動可能ですおえp,rぁ』;:b¥df・。データを保存しましたhmとえ:l;んr,;。bfs・ばえ』

 私の脳で何か電流のようなものが少し走ると舌下にあったAIチップの感覚がなくなったのを感じた。

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