DREAMS TAKE TRUE ?
最近、
階段で転ぶ夢を見た(多分)。
わたしは朝に弱く、いや夜更かしのせいもあるとは思うが早起きが苦手だ。出勤・午前分の仕事をなんとか終えてもカラ元気むなしく、もう一波の眠気が襲ってくる。だから昼休憩の際に仮眠する。夢見はその短い隙の出来事だった。
夢というのは記憶の整理だ、と何某かの講義で聞いた遥かなる思い出がある。脳内へ長期に保存し蓄積するための工程だと。
そう考えれば確かに、階段で足を踏み外し体の平衡感覚を失い伸ばした手が手すりを掠め目の前の景色が大きくそして思いの外ゆっくり反転する感覚は幾度か味わったことがある。
つまりわたしの脳はこの一連から生まれる絶望感を長期にわたり留めようとしているのか。
そんなんすな。
もっと大切なことがあるだろ。
しかし一方で夢に別の意味を持たせて考える人もいる。夢診断とか夢占いとか。
古来からの神話や民話ではお告げのように扱われることも少なくない。わたしだって正月に一富士くらい見たいと思ったりする。
では、階段ですっころぶ夢の啓示とは?
普段こんなこと考えもしないのだが、何かの拍子に夢を見たと先輩に話したら「あぁ、それは段を昇るからいい夢なんですよ。」とのことだった。本当かよ。
この生き字引に近い先輩は風格があるが、そのくせ尤もらしい顔でテキトー言ったりする。更にその事をすぐに忘れる。
頼りになる目から鱗なアドバイスを授けてくれる代わりに、反面でデマかもしれないと危機感を煽る巧妙なトラップを仕掛けられる。しかも本人にわざと混乱させるつもりではなく、あくまでテキトーに思いついたことを話しているだけなので責められない。余計に質が悪い。
先輩の言葉通り吉兆なのか、はたまた躓く凶兆なのか。
ネットで検索すれば数秒で分かってしまう答えを調べるつもりは今のところ無い。
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