第24話 サソリの氷漬け/命の水

「よぉ~し!4柱達!ドデカサソリをたおせぇ!」


「「「「らじゃぁ~~!」」」」


ピキン、、、パキン、、、🧊🧊🧊🧊🧊🧊🧊

ピキン、、パキン、、🧊🧊🧊🧊

ピキン、、パキン、、🧊🧊🧊🧊


すぐにドデカサソリと二匹のサソリがまるまる凍った。


「琉月様!」

「サソリの氷漬けの完成ですぅ!」


「あー、ありがと。凄いね。氷漬けにしたら死ぬのかな?」


間もなくサソリが魔石に代わりサソリ型の空洞がある氷になった。


「ま、ドデカサソリもそのうち死ぬか。」


「琉月の魔法やっぱずるいよ~!私は足だけ凍らせて動けなくしてアイスソードで倒す…ぐらいしかできないのに精霊は軽々と巨大なサソリの氷漬け作っちゃうしぃ…」


「実由。私は自分のLv.以下の魔物や人以外に効かない魔法だよ?それよりマシだよ。そんなショック受けないで。琉月の魔法がすごすぎるだけだから。」


「初音…。うん、そうだよね…」


「あの…なんか…ごめんね?」


「琉月が望んでこの魔法になったわけじゃないし、琉月が私達の魔法をこれにしたわけでもないしいいよ。まぁ運だし仕方ないよ。」


サソリを倒し終わり、サソリの氷漬けもといサソリ型の穴が空いた氷を割り、中から魔石をとりだす。


「まだドデカサソリは死んでないみたいだね。」


特別変異か何かだったのか、全然死なない。



ついに死んだ。魔石が落ちた、と思いきや、それ以外の物も落ちた。


「あっ!『毒』だ!」


やはり特別変異種だったらしい。サソリの特別変異種が落とす『毒』の瓶を落とした。

これで『毒』を手に入れたのは3個目だ。

1個目は政府に渡した。麻痺毒だとわかった。

政府に渡すと悪いことに使われるんじゃないかと、2個目以降はノームに頼んでダンジョンに埋めている。これは3人の総意だ。


「ま、じゃあ4柱帰っていいよ。『帰還』」

「ま〜たねぇ〜」


🕒🕒🕒🕒🕒


「暑ぅーー…」

「ダンジョンの中だけど、太陽あるもんね。どんな仕組みか知らないけど。最初のお告げの神っぽいやつの仕業かな…」

「ピンクの水筒の中の水も尽きちゃった…どうしよぅ…」


どんどん声が小さくなっていく。


「💦水ぅー」


木があったので、木陰で休む。


初「みんな水持ってる?」

琉「さっき水が尽きちゃったって言ったじゃん…」

実「…持ってるよ」

琉、初「え、持ってるの!?」

実「うん…」


実由は元気のない声で答えた。


初「一口、一口だけ飲ませて!」

実「え…」

初「…無…理?」



〈実由の心の声〉


うううぅどうしよう…私は水筒に水が三口ぐらい残ってるけど…。

この砂漠のエリアでは水は命の水だよ!一人で飲んだ方が生き残る確率は高い…。

…け、けど!友達を見捨てるのはよくないし…。てかだいたい本気で水を取り合って戦ったら絶対琉月に負ける!!けどぉ…




悩みに悩んだ末、二人に返答した。


「私…水を…二人に…」

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