第23話 『バリア』無双

迫ってくるカラスバチ。バリアに針が当たった


(割れるっ!!!)


そう思った。だが…割れなかった。シャボン玉の膜のように見えるバリアは、カラスバチの針を退けたのだ。


「シルディアのバリアすごー!!!!」


「え?なんか言った?シユテア?」


「あーなんでもない(シルディアの事は秘密なんだった…)」


「そんなことより、カラスバチが私たちを避けていくよ!すごい『シールド』だね!」


「あーうん」



カラスバチの攻撃を跳ね返すだけではなく、一度バリアに触れたカラスバチは2度とバリアに近づいてこない。バリア無双だ。

快適に3人は休むことができた。



ついにシャキンが最後のカラスバチを斬り落とした。

次の部屋に進む。


次の部屋には、豚人オークが15体いる。

多少は強いが、精霊にかかれば30分弱で倒し終わる。


4層目は、迷路。迷路は道が毎回変わる。

魔物は、1〜3層目に出てきたものだけだが、迷路が大変だ。


迷路の後にスメニーという鳥が100匹。

くちばしは尖っているが、弱い。だが、とても速い。

数撃ちゃ当たるの戦法で、シルフとかまいたちと実由にバンバン魔法をテキトーに撃ちまくってもらった。

最後の数匹まではそれで通用したが、最後の数匹には当たらなく、設置型の魔法に掛かるのを待った。


最後の一匹が倒された。いつもなら、残り30分弱だが、今日は泊まり込みなので大丈夫だ。


〈5層目〉


もちろん、サンドワームを見なくて済むように大急ぎでノーム達トリオ(なな&なお&ミミトリオ)とその他ノームを召喚。

琉月達3人は、「絶対にサンドワームを見たくない系女子」だ。 



実「サンドウェーブいたよぉ〜!!!」

初「実由倒しちゃっていいよぉ!!!!いいよねぇ!!!!琉月ぁ!!!!」

琉「うん!!!!同意ぃ!!!!」


大声で少し離れたところにいるメンバーと会話をする。

ミニダブで電話すればいいのだが、「それはダンジョン内の臨場感がない〜!!」だそうだ。


実「う〜ん…!!!こっちにボス部屋の入り口らしきものはないよぉ!!!!」

初「こっちもぉ〜!!!!」

琉「じゃあ、こっち探そぉ〜〜〜!!!」



ジャイアントスコーピオンの大群に遭遇した。


実「9匹かあ…多いねぇ〜」


初「私達でやっとくよ。」


実「いや、私もやるよっ!」


琉「じゃあ、子供らしきやつ、初音!普通の3匹、実由!残り、私!」 


初「何で!?」


琉「初音の魅了格下にしか通らないじゃん。普通の大きさは25ぐらいLv.あるらしいし。実由は、魔力切れしたら困るし。私は精霊を大量に召喚すればいいだけだから、よゆーだから。」


初「やっぱ琉月いいなぁ〜!!!」


もうフェルミンとクー・シーと猫又は帰ってしまったので、氷の下位精霊フラウと同じく氷の下位精霊ジャックフロストを2柱ずつ召喚した。

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