第18話 魔法がある学校生活の1日。
〈11月12日〉〈学校〉
〈1時間目〉
広「1時間目は、綿密な魔法操作の練習をしまふっ…します。魔法を使って文字を書きまひょうッ…書きましょう…。」
相変わらず広道先生は噛みっ噛みだ。
初音はサラマンダーのフレイアに文字の形に紙を焼いてもらい、琉月はウンディーネの水吉郎(ネーミングセンス皆無)に鉛筆を氷で固めてもらい、操って書いてもらった。
大変なのは実由。実力でやっているのでひどい字だ。だが、Lv.11なのでまだマシだ。
/
―+―――
! /
の
\
↑これ、訳が分からないだろうが、前沢くんの浮遊魔法を使った「あ」の文字だ。
ほんっとに読めない。途切れ途切れで、妙な所の長さが長い。だめだ。
他のみんなも似たような字だ。
〈2時間目〉
数学。先週の金曜日の方程式のテストが返却された。
琉「80…」
初「同じく…」
実「私は91だけど…満点じゃないからな〜」
琉「さすが実由〜」
〈3、4時間目〉
図工。デポネモンキーの彫刻を作った。
魔法か、粘土の2択で、琉月と初音は粘土、実由は魔法で、溶けない氷の彫刻だ。
琉月は図工が得意で、デポネモンキーそっくりの数十cmの像を作った。初音はそこまで上手くもないが、下手ではない。問題はない。が、問題なのは実由だ。
実由は「図工ヘタヘタ属性」を持っている。魔法を使っても、その属性は消えない。なんともバランスが悪い氷の彫刻が出来た。
「これを作るのに2時間分使ったなんて…」
「琉月は図工ウマウマ属性があっていいわね!」
〈お昼ごはん〉
主婦魔法の、琉月の母結美子が、お弁当を作っているので、琉月のお弁当は周りの子と比べてもレベチで美味しそうだ。
結ちゃんという女の子や隣のクラスの人気女子、若浜鳴もわざわざ噂を聞きつけて琉月のお弁当を見にやってくるほどだ。
結「わぁ!琉月ちゃんのお弁当美味しそ〜!」
鳴「おしゃれだね。お母さんが作ってくれたの?料理が上手い、いいお母さんだね。」
琉「うん!」
〈5時間目〉
体育だ。魔法は使わなかった。今魔法を使うと、普通の人は寝てしまう。初音は運動神経が良いので、50メートル走も1位の7秒4だった。
「初音半端ないスピードだよね…」
「まーね。フフン!」
〈6時間目〉
魔法だ。学校が先日購入した、「再生する藁人形(1.6m)」に魔法を撃ち込み、壊す訓練だ。魔法パワーで、藁人形は全てを壊されても、一時間後には復活するらしい。だが、5回壊されるともう復活しないらしい。
実由が最初だ。
「『アイスランス』」
氷の槍を撃ち込む。藁人形は倒れた。と同時に、実由も倒れてしまった。もちろん眠くてだ。1時間目が応えたらしい。
次は琉月だ。実由が寝てしまったので、私も寝ないとおかしい!と!同じくアイスランスを水次郎(水吉郎は帰った。)(水吉郎の弟分)に撃ってもらい、琉月も寝るふりをした。
焦った初音もフレイアに『ファイアーアロー』を撃ってもらいすぐ寝たふりをした。
その後保健室で、2人はこっそり目を開け、目を合わせ、無言で笑った。
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