第8話 新人先生


〈次の日〉 〈11月1日木曜日〉

黒板に大きく


      相原先生は

          本屋になりました。

             by羽田校長

            ハゲだコーチョー!

             ハ〜ゲ〜


と書いてあった。

下のらくがきは、バ力な男子がかいたものだ。  校長先生の名前は羽田団子。ハゲてるので、羽田→ハゲだというあだ名がついているのだ。代表委員の岡山久美と九条楓馬が、男子の落書きを消した。


朝の会。ドアが開いた。みんながドキドキしていた。女の子はイケメンかな〜と思っていた。

入ってきたのは


「こんにちは。広道愛です」


「えっ、女の先生!?」


そう。女性だった。

なぜかさっそく、席替えをして、琉月と実由は隣の席になった。琉月は窓際の席だ。


新しい先生なので、手ぎわが悪い。

広道先生はあたふたしている。

その間に、みんなは、喋っていた。


琉月と実由も、1時間目の魔物の授業を楽しみにしていたから、そのことについて、話していた。


「水氷魔法を使うと、どんな魔物を倒せる殺せるかな〜? 特にダンジョンにいる魔物、早く知りたい!!」


と実由。


「だよね〜。私も 早く知りたい!精霊魔法で、どれくらい強い魔物を倒せるか! 本当にたおしたこと、ないからなー」


と、琉月が同意を示した。


わいわい話している間に、広道先 生の説明が始まった。


「えっと・・・。広道愛です。となりの町の中学から 配属されました。ふくろう魔法が使えて、Lv.5です。」


(え。私よりレベル低いんだー)


と琉月が自慢げだ。

そして、


キ〜ンコーンカーン コーン♪


「えっアタフタ…、1時間目魔物の授業をはじめましょう」


思ったより先生の素質がないのかもと琉月は思ったのだった。


「まず、数日前に分かった、火をふくライオンは、ファイアーライオンと政府がきめましたが、本魔法で名称がわかりました。フラムティラーと言うそうです。物をぬすむさるの名前もわかりました。黒板に書きます。」


先生は黒板に大きく岩塩と書いた。


(へぇ〜いわざるかぁ)


「魔物は魔石を落としますよね?」


「そうなんですか?」


「あ、教えるの忘れてた…魔石のことについてはまたこんどしますね。で、このさるは、たおすと岩塩を落とします。そう。このさるのよみかたは、がんえんです」


何人かズッコケた。


「人といれ代わってしまう猿はデポネモンキーです。こちらは危険です。見わけかたはかんたん。灰色の毛は岩塩、赤茶の毛はデポネモンキーです。本 は、100文字2絵らしいので、今これ以上の情報はありません」 


「あさっては月始テストです。土曜日ですが、登校してください。」


「はい!」


放課後 今日は絵梨果と帰った。絵梨果と家で月末のテスト勉 をするので早く帰った。


「魔物の テストはできるんだけどなぁー…魔法 がなぁ」


だが


「今回は魔法の筆記はないよ」


琉月はとびはねてよろこんだ。


「これはこれでこれはこうで・・・」


〈テスト当日〉


今日のテストは魔物のライティングテストだ。


(魔物は、大丈夫なはず…とけた!)


次々と問題を解き、テストは終わった。


「どうだった?」


「できたよ!完璧!」


「名前は書いた?」


琉「あ、。…うそー!!!」


「点数に入んないといいね」


「うん…」

 

すると、どこからか急に大音量が聞こえた。

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