現代ダンジョンで【鞭威力15%上昇】スキルを得た俺ですが、鞭で作った振り子に発電機をくっつけてみたら熱力学第一法則を超越しました?

 地球にダンジョンが現れて10年。

 18歳でダンジョンダイブの資格を得た木関 永久は、幼馴染パーティとの初ダイブで【鞭威力15%上昇】のユニークスキルを取得した。

 扱いにくい鞭という武器で、威力だけが多少上がるという微妙なスキル。

 訓練を受けた軍人でも、古武術の使い手でもない彼は、危険なダンジョン探索者の道を諦めることに。


 進路を就職に切り替えるも上手く行かず、どうにかスキルを活かして一発逆転を狙えないかと考えていた永久。

 ぼんやりと私物のニュートンのゆりかご(紐で吊られて並んだ金属の玉が、振り子の勢いでカチカチなるやつ)を見つめていた彼は、その紐部分にミニチュアの鞭を使うことを思いつく。

 【鞭威力15%上昇】の効果が反映された振り子の勢いは、振れるごとに15%上昇。

 摩擦によるロスを差し引いても勢いは増し続け、遂には本体ごと損壊してしまう。


 そこで、永久は同じ高校の物理部員、目出巣 歩に協力を仰ぎ、鞭を使った振り子式発電機を製造。

 持ち運び可能な無限動力を実用化し、歩と共に起業して成り上がっていく!

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