85. 鍋ひしゃげ ダリの時計に


 鍋ひしゃげ ダリの時計になりにける


 昨日このコラムで書いた、キャンプ場での焚火めしラーメンの話の続きです。


 私のキャンプ用の愛用の鍋は、取っ手の取れた古~い雪平鍋で、そもそもキャンプ道具用のものではないので、長年使っていると外が真っ黒焦げになり、形も完全に変わって輪郭がぐんにゃりと曲がってしまっています。まるでダリという画家が描いた時計の絵みたいに。


 そもそも最初はそんなにキャンプにはまるとは思っていなかったので、壊れてもいい適当な鍋としてこれを使っていただけなんですけど、こうなってくるともはや味わい深いというか、外で食べるラーメンはやっぱこの鍋じゃないとな、とすら思って愛着を感じている次第です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る