78. こんこんと寝続ける事が若さとは 


 こんこんと寝続ける事が若さとは 知らぬあいだに年はりける



 若い頃は、昼だろうが夜だろうが、何時からだって何時間だって、寝て良いものならいくらでも眠ることが出来ました。


 でも今この年になるとどうでしょう? 寝つきは悪いわ、眠りが浅いわ、こんこんと眠り続けることの難しさと格闘しています。


 特に明け方、変な時間に目が覚めてしまった時に、嫌なことを考えてうなされるのがなんとも辛い。すぐにまた眠りに就ければいいんでしょうが、なかなかこれが難しい。


「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに」


と、小野小町は歌っていますが、体の老いを感じてうまく眠れない夜なんかに、この歌を詠んだんじゃないかなあ、などと想像したりします。

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