40. ああそうか。編み物なのだ


 ああそうか。編み物なのだ 小説は



 初めて書いた長編小説「大奥(PTA)」

https://kakuyomu.jp/works/16817330652954306518

は、おかげさまで7万4000文字を超えまして、ふと気が付いたんですが、小説を書くことって編み物みたいだな、と思いました。


 たしかに筋書を作るのは「創造」のほうの「そうぞう力」も必要かもしれませんが、実際に書く時、今日書こうとしているその場面その場面での登場人物の気持ちや様子や背景を描くのは、まさに「想像」する方の「そうぞう力」が必要で、かけている時間的には結果的にそちらのほうがずっと多い。


 ここ一週間は七歳の男の子の気持ちをずーっと考えてますからね、一度もなったことないですよ、七歳の男の子になんて。


 編み物、例えばセーターを編むとして、どんなセーターになるかをイメージしてから、編み目を一つ一つ紡いで行く途方もない日々の作業。小説と似てるんじゃないかと。


 確かに「編集」という言葉は、作者が「編んだ」小説を「集めて」本にするってことですよね。編み物なんだあ、やっぱり。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る