第80話 実は。。。

「はぁぁ~~」


 湯船に身を置きながら、遥希は力が抜けるように息を吐く。


 颯が先に風呂から上がり、風呂場には遥希1人の状態だ。お湯に浸かっており。自身の身体を温める。お湯に浸かりながらも、豊満な胸は存在感を発揮する。しっかりと湯に浸からず、プカプカと浮いている。


「…ドキドキしたなぁ~~。それに人生で経験したことないぐらい緊張もした。心臓のバクバクが収まらなかった……」


 心臓の鼓動を確かめるように、真ん中の胸に手を当てる遥希。2つの豊満な胸に手が挟まれるような形になる。


「母親と離婚した父親以外で初めて。そ、その男性の身体を目にしたな。ど、同級生なんて初めてだぞ!! 」


 取り乱した口調を披露する遥希。普段とはキャラが崩れている。初めての経験ばかりで脳が整理できてないかもしれない。


「…颯の身体、硬かったな。…顔に似合わず意外と筋肉質で。…すごい逞しかった。あれが男の身体か…。私の身体と全然違うな……」


 違いを確かめるように自身の腕や足の感覚を確かめる。艶々の肌であり、プニプニで柔らかそうだ。


「これから颯と顔を合わせるけど。…どうしよう。顔を合わせられる気がしない。絶対に心臓バクバク間違いなしだぞ」


 お湯に顔を浸け、息を吐きながら、遥希はブクブクさせる。顔は、ほんのりと赤く染まる。

  

 結果として、10分以上お風呂から出られずにいた。学校への遅刻は確定していた。

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