第21話 初めての友達
ゼウス様の息子達との関わる中、ひおりは、どんどんと能力を開花させていくことになる。
乱暴な感じな男の子が至る所にいるが、
表面的には、ガサツな感じだが、実際は、細やかで優しい者が多くいる事をひおりは、感じながら、皆との関係を築いていった。
ゼウス様の息子達の中には性格が少し違うような感じの者もいることにも、気がつくひおり。
(大体は、共通しているんだけど・・・なんだろ、違う性質かな?
そんな感じなのもいるよなぁ。。)
「よっ! どうしたんだ?
真剣な顔してさ。」
ひおりに声をかけてきたこの男。
彼の名は『スコッティ』
ひおりの隣に座り、どうしたんだと
顔を覗き込んでいる。
ひおり「え? 俺、そんなに変な顔してたか?」
スコッティ「あぁ。 なあんか、真剣だたぞ。」
ひおり「いや、皆さゼウス様の子供なんだよな。 兄弟沢山だなと。。。」
スコッティ「あぁ。 確かにな。
こんな人数で驚いていたら、もっとびっくりするぞ。 まだまだいるからな。」
ひおり「冗談だろ? 他にもか?」
スコッティ「あぁ。 ここには男ばかりだ。 姉ちゃんとか、妹がいても不思議ないだろ?」
ひおり「そうだよな、確かに・・・
他の兄妹は? 別の所にいるのか?」
スコッティ「あぁ。 女の姉妹は、母親の元にいたり、仕事であちこちだったりさ、女神様してたりな。
男の兄弟に至っては、まぁ、優秀なんだろうな、神々様になってる者が多い。
神々として、立派に仕事してるみたいだ。」
ひおり「そうなんだな。。。
会ったりはないのか?」
スコッティ「無いわけじゃない。
でもさ、兄弟皆が仲が良いわけじゃないんだ。 ひおりは?
兄弟いないのか?」
ひおり「俺に兄弟はいないよ。
だから、スコッティ、君が羨ましいよ。」
スコッティ「そうか。羨ましいか。。」
彼は少し照れたような表情だ。
ひおり「ところでさ、兄弟ってな、
ゼウス様が父なわけだよな。」
スコッティ「そうだが?」
ひおり「同じ方が父なのに、多種多様な感じなのは、なんでなんだ?」
スコッティ「あぁ。 それは、きっと母親が違うからだろ。」
ひおりは、ちょっと戸惑う。
自分が父から誕生している事から、皆も父からの誕生だと考えていたからだ。
ひおり「母親?」
スコッティ「なんだよ? 父がいて、母がいるだろ?
ひおりには母さんはいないのか?」
ひおり「俺は父からの生まれだからな、母はいない。」
これには、スコッティが驚いている。
「そうなのか。
生まれ方なんて、いろいろなんだな。
俺達はさ、ゼウスって言う神が父であるけどさ、皆、母親が違うんだ。
中には人間、人が母親だったりさ。」
ひおり「え?、、人間? 女神様とかじゃないのか?」
スコッティ「あぁ。 俺はさ、母親も神の血筋だからさ、なんだけどさ、
人間の母親を持つ兄弟なんかはさ、
やっぱり、ちょっと違うかもな。
異質と言うかな、
あ、別に悪い意味じゃないぞ。
持ってる性質と言うかな、性格と言うかな。。。なんて表現したらいいのかわからないけどな。」
その話を聞いて、ひおりは、さっき感じていた違和感に対して納得した。
(あぁ。。なるほど・・・
だから、違う感じを受けたわけか。。。
人間の血筋・・・
神様の血筋かぁ・・・)
このスコッティとひおりは、中でも非常に仲が良くなっていくのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。