第14話 父上様の想い
「ひぼこ様。よく来てくれた。」
ひぼこ「神よ、ロイとリオンを引き離すとは承知の上なのですか?!」
父「そうだ。」
ひぼこ「なぜです! 引き離すだけではなく、自身の我が子を手放すとは、、
しかも!危険です!」
父「ひぼこ様。 そなたの気持ちは、普通の親ならば当然な事。
しかし・・・私は、普通の親であり、
また普通であっては、ならない。
また、私の我が子達も同様であると考えている。」
ひぼこ「普通であってはならないのは、ご自身のお立場からではないですか!?」
父「ひぼこ様。
私は私の立場あって、そのような事を言っているわけではない。
誕生した我が子達の宿命と使命の元であると理解が得られると有り難いのだ。」
ひぼこ「・・・誕生した使命の元ですか。」
父「この子達の成すべき使命を果さすことを親の気持ちで阻んではならない。
私が誕生させたとは言え、
私の意思は、また別の意思でもあるのだ。」
ひぼこ「それは、宇宙ですね・・・
地球を守る。。。人々を守る。。」
父「それは、この子達に限らない。
全ての生命の誕生は、宇宙からの意思があってこそである。
各々に定めがあり、使命があるはず。
それを、我々大人の都合や、気持ちで削ぎ落としたり、邪魔をしてはならない。」
ひぼこ「ならば、親は、如何にすべきなのか?」
父「親は、見守り。
道標となり、彼らに必要なものを与えていく。 そして、子供から親も学ぶと言うもの。」
ひぼこ「それには、よく理解できます。。。」
ひぼこ様は、生命の神様の部屋を出ると
アレフ様とロイが待っていた。
ひぼこ「ロイ・・・」
ロイ「ひぼこ様。リオンもお部屋で待っているよ。」
ニコニコと嬉しそうなロイを見れば、
ひぼこ様の胸は痛むのだった。
部屋へと行けば、少し大きくなった
リオンがいる。
「リオン!」
ロイは、リオンに駆け寄るとベタベタな様子だ。
それを見ながら、
アレフ様は、ひぼこ様にある提案を持ちかける。
アレフ「そのうちにセト神様からの依頼が来るかと思うんだけどね。」
ひぼこ「依頼?」
アレフ「あぁ。 提案なんだけど。
ひぼこ様には、子を誕生させてもらいたいんだ。」
ひぼこ「は?、、僕が子供を誕生?
な、、!何を言い出すんだよ?
また、わけのわからない事を。」
アレフ「ナイショでね。 誕生させてもらいたいんだよ。」
ひぼこ様の表情が歪むのがわかる。
「ちょっと、、詳しく話てくれないか? 事と次第では、僕でも怒るよ。」
アレフ「まぁ、まぁ。。そうだね。
お怒りは、ご最もなのはね。」
アレフ様からの話は、ひぼこ様にとっては、尋常ではない話だったのだ。
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