第13話 宿命
ひぼこ様は、セト神様の元へと度々訪れるようになっていた。
それは、光側の神々の動きとは別に、
闇側の動きも把握する為にある。
ゆうとセリが学びの園へと幼いながらも少しずつ通い始めた頃・・・
此処、闇側での新たなる動きが始まろうとしていた。
「引き離すというのですか!?
いくら何でも、、、可哀想すぎます!」
ひぼこ様がご自身の意見をセト神様に伝えている最中にアレフ様もやって来た。
アレフ「いよいよなんだね。」
ひぼこ「いよいよって・・・
あのロイから、リオンを引き離すとは!! 君は反対しないのか?!」
アレフ「これも、定めと言うかね。。
ロイもリオンも互いにそれぞれ、隠される。」
ひぼこ「なんとも・・・
ロイが、なんと思うのか・・」
セト神「ロイの記憶を一旦は消すでの。 リオンは、異世界へと預けられ、
ロイは・・・」
アレフ「私達が預かろう。。」
ひぼこ様の表情が一変する。
「預かるって、、アレンがいるんだろう、、共に育てる気か?」
アレフ「いや、そうではない。
我々キリストの仲間の中で預かる。」
ひぼこ「な!、、キリスト?!だって?」
アレフ「危険だと?」
ひぼこ「キリスト・・・
様々な強敵が居ると聞くし・・
地獄に墜ち、邪悪な者が多くいるとも聞く。そんな世界にロイを置いて大丈夫なのか?!」
するとアレフ様はロイの将来の為だと説明する。
ひぼこ様は、納得がいかないようだった。
「いったい、彼を将来どうする気だ?」
アレフ「ロイには、闇側で鎮座するにふさわしい者へとなってもらう。」
ひぼこ「ふさわしい者とは、、いったい!!、、悪魔にでもしようとかか?」
アレフ「君は察しがいいよね、
悪魔・・・『魔王』だ。」
ひぼこ「な!、、、何だって?!
『魔王』だと?!、、、正気か!?」
アレフ「正気だ。 彼こそふさわしい。
ただの『魔王』などではないよ。」
ひぼこ「では、なんだと・・・?」
アレフ「聖なる魔王だ。」
ひぼこ「『聖なる』って、、、魔王は魔王だろ?!何を言って・・・」
セト神「闇の世界を正し、綺麗な闇世といたすのじゃよ。
ひぼこ様は、知らぬのかのう。
本来の闇とは、綺麗なものよ。
それは、光とて同じである。」
ひぼこ様には、理解できない思いがあるようだった。
(私でも娘のセリを手放すなど・・・
それをあの父上様がすると言うのか。)
ひぼこ様は、ロイの父上様へと会う事に。
ひぼこ様が訪ねるとまるで来る事をわかっているかのような父上様なのだった。
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