第168話 花束を君に
君に花を贈ったよ
その花は道端に咲いてる名前もわからない花だったけどね
花言葉ってあるよね
僕なりに花言葉をのせて
君へ贈ったよ
君に花は届いたけど
花言葉は届かなかったみたい
君はその辺に咲いてる花なんか
きっと捨てちゃったんだろな
君の周りには豪華な花が咲いているもの
マリリンモンローが付けてたような香り
絹のような手触りの花びら
一瞬で人を虜にする色
そんな花
僕が贈った花にはさ
時には蝶のたまごがついていたよ
毛虫や蛹もね
それも全部、意味があったんだ
最後の最後に花束を君を贈るよ
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