348話 7dayAM5~視聴者は、見た!(配信側)
SIDE:配信ブース
「へぇそこまでは調べていたんだぁ」
「それ以上は時間が無かったみたいだね」
『合衆国とメディアとかはアレでも、議員はアウトだろ!』
『動画配信者やインフルエンサーは数字信仰だから邪教徒とも言える』
『それはメディアもだろ?』
『メディアと合衆国は敵にも味方にもなると言う扱いなんだろうなぁ』
『馬鹿なのかな?』
『馬鹿なんだろうな。現状を理解出来ない』
『総理支持基盤があまり無いから辛いだろうなぁ』
『浅野のおじさまに任せれば万事OKだろ』
「あ、更に捕捉をするとメディアから芸能事務所にも飛び火しているからね?巫女様を降ろそうって動き」
祓戸が奥の部屋に向かって声を掛けると総理らが驚いた顔で祓戸を見る。
「それと、ゆうくんは巫女であると同時に神のお世話係。この子がこの世界と繋がりがあるから樹神殿と戦神殿…異界の高位神が見限らずにこの世界を助けて下さっている。そうでもなければ2年前に見限っている。この子らを安全な世界に隔離して」
祓戸の台詞にユグドラシルが頷く。
「まあ、今はゆうくんが色々手を回しているおかげで僕らも動けるまで回復しているし、もう舐められっぱなしの神ではなくなっているけどね」
ジロリと総理らを軽く睨み付ける祓戸。
「神々が護るだけの存在と思うなよぉ?」
ユグドラシルがマイクで視聴者にそう語りかけ、ケラケラと笑う。
『それはそう』
『その囁きはセンシティブ!』
『キャンディボイス助かります!』
『しかし総理と副総理が微妙にかみあってない?』
『副総理、総理に話さずに独断で動いているんやろうな』
『組織で多頭状態って有事では問題じゃあ?』
『日本はいつもこんな感じだろ』
「平和ボケすぎるよねぇ…」
ため息交じりの祓戸にユグドラシルが同情するようにポンポンと肩を叩く。
『ふぁっ!?あの隊長さんそんなに凄いの!?』
『どういうこと?』
『教えて有識者』
『中務省部隊は退魔特化部隊で部隊での鬼討伐をやってのけるバケモノ集団。特殊部隊はそれの上。単体で複数の小鬼を倒し、数人で一部隊と同等の働きをするらしい』
『因みにその横に居るお姉様、その上を行く日本の最終兵器だからな?』
『は!?』
『その空間の戦力どうなってるの!?』
『協会の藤岡課長は単騎で鬼を討伐した正真正銘のバケモノ』
『って、それを教えることの出来る教官ってバケモノ過ぎん?』
『【悲報】巫女様兄弟トンデモ二つ名があった【三兄妹】』
『歩く最終戦略兵器wリアルアクション映画主人公w世界人脈銀行www』
『巫女様はどれだ?』
『多分世界人脈銀行だろ』
『戦闘系除くと選択肢は一つなんだなぁ』
『尚本人は納得いっていない模様w』
「まあ、ゆーちゃんよりもとんでもないのがお兄さんなんだよねぇ…」
「あの人、見る目あるねぇ…伊達に岩崎家に振り回されていないね」
『神様にすらそう言われるお兄様が怖いw』
『どんだけチートよ』
『多分神様t』
『は?』
『怒らせたら世界終焉てwww』
『』
『』
『副総理顔面蒼白で周り見回してる』
『いや、お兄様どんだけヤバイ存在なん!?』
「えっ?ゆーちゃんのお兄さんのお世話になった人結構居るけどなぁ…」
「お兄さんは職業到達点を超え超人以上になって現在異世界で主な活動しているよ」
「既に何者にも縛られないバケモノだよねぇ…神になる事を拒否した超越者で白獅子達の主、と言ったら分かるよね?」
『待って!?』
『神様じゃないの!?人なの!?』
『本気で歩く最終戦略兵器w』
『戦略どころか地球破壊兵器ですやん!』
『え?じゃあ異世界に居るその兄を神様方が呼んで対処させていると?』
「現在上位世界に居るからそうそう呼べないんだよね…」
「ただ、上位世界からゆーちゃんのことを偶にチェックしているから何かあったら間違いなくあの白獅子達が世界に牙を剥くよ」
「まあ、その時には世界の神々も了承すると思うよ?お兄さんがこの世界にあまりホイホイ来られても大変な事になるし」
『総理ナイス!』
『副総理アウトぉぉぉ!』
『ふぁっ!?』
『伊邪那美命!?』
『えっ!?あんな美女が!?』
『記者会見で見た!』
『我が子て』
『あっ』
『あっ』
『あっ』
『うちの国が申し訳ありません!』
『アメリカニキ反省して?』
『まあ、うちらも神敵手前なのは分かる』
『巫女様貶めたり神様舐めている感はあるから』
『俺等のことか』
「いや君らの私達に対してのは舐めているとかじゃないのは分かっているから」
『ありがてぇ』
『ありがてぇ』
『ありg女子会www』
『最後にオチ作ったw』
『14人分の茶菓子とか用意?今から!?』
『買いに行けない以上、手作り!?』
『巫女様覚悟完了してるぅ』
『笑いすぎてうっかりゾンビ蹴り飛ばしたwある意味助かった!』
『ま た あ ん た か!』
「いーなー私も参加したい」
「僕も!」
『お二方は遠慮してあげてw』
『巫女様過労で倒れない?マジで』
会議室ブースの様子を見ながらダラダラと視聴者との対話を楽しむ二柱の神。
外部との温度差が激しいがある意味憩いの一時だった。
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