300話 3day PM5~神様2名はそろそろ自重を刻んで?

 とりあえず大年神様に助けを求めて解放して貰い、皆さんをフロアまで案内する。

「佑那以外は久しぶりですね。みんなお姉さんになって…」

「その言い方は今の兄さんが言ったら洒落にならないから止めて!?」

「ゆうなおねえちゃん?」

「………っ!しょうがないなぁ!お姉ちゃんが」

「いえ、ここは私が。結羽人さんと結婚した場合は友紀くんは弟になるわけですからその予行練習と言いますか友紀きゅんと言い慣れなければ…むしろ私が弟君を守らなくてどうすると!?」

 メッチャ壊れてますやん!?

「はいとりあえずここに乗って!」

 佑那も危険を感じたのか素早く動いた。


「……凄い、圧ですね」

「なんか、内臓に来る…」

「あー…部屋の神域レベルがこのフロアなのかぁ…」

「「………」」

 佑那は当然平気。

 静留さんは少し呻く程度。

 お友達は一人以外はダウン寸前と。

「あ!わあああっ!」

 佑那がスタジオを見て全力で手を振っている。

 神様の配信中だし。

 お二方ともにこやかに手を振ってるし。

 それを見て四名ほど固まってるけど…まあ、うちではよくある光景なので慣れてください。

 そしてお二方が僕をロックオンした!

『そこのショタッ子ゆーちゃん!そこのショタッ子ゆーちゃん!至急スタジオに来てください!』

 うわぁ…ゆる姉様がフロア放送掛けたよ…

【今部屋に案内しているので駄目です】

 そーしん

 あ、泣きそうな顔でこっち見てる。

「はい。皆さんあちらは無視して下さい。こちらです」

 固まっている四名に声を掛けて部屋へと案内する。

「僕の部屋含め三部屋あるんですけど、静留さんは一人部屋の方が?」

「佑那ちゃんと同じ部屋でお願い出来るかしら」

「了解です。とりあえず…室内の確認をお願いします」

 友人三名は僕の隣の部屋。静留さんはその向かいの部屋に入り…全員が慌てたように出てきた。

「豪華すぎませんか!?」

 いや、知らんがな。

「家族が住んでも問題無いレベルの広さですよ!?」

「家電家具全て揃っていますし!」

「ベッドがシングル3つあったんですけど!私達用の部屋って、決めてました!?」

「まあ、ご自由にお使い下さい。広いのであれば良かった良かった…神様がパッと増設したので開けた瞬間に弄ったんだと思いますよ?お茶目さんなので」

 僕がそう言うと「ぇえー?」と少しあり得ないような顔をされた。

 神様だからほぼ何でもありって思わなきゃ…それにしても佑那は…

 ───待って?今、スタジオに入らなかった!?



「ゆーちゃんが来てくれないので代理ゲスト!佑那ちゃんです!」

「えっと、お邪魔します?」

「僕たちの妹さ!もう第二巫女と言っても過言じゃない!」

「過言です!過言過ぎます!」

「「えー!?」」

「兄さんみたいに料理の超絶技能とかありませんし!」


『ふぁっ!?巫女様の妹!?』

『ちょ!顔出し良いの!?』

『綺麗系お嬢様なんですが!?』

『羨ましすぎるんだが?天は、神は、巫女様一家に加護与えすぎじゃね!?』

『就職先引く手数多そう』


「みんな…この子、こう見えても武闘派だからね?それにまあまあ苦労人だからね?」

「と言うよりもゆーちゃんの家って兄弟以外はアウトだよねぇ…」

「うわぁ…コメントが目で追いきれない…あ、顔出しは兄さんが有名になりすぎたので諦めました!あと、就職先は既に決まっているので!」

「「ニートでしょ?」」

「兄さんの警護ですぅ!」



 いや、待って?何普通に顔出ししているの!?まだ大学生なんだからマズいんじゃないの!?


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