第47話 「アデラード嬢。いや、ロックフォード総帥。おめでとう、よく頑張ったね。NTUは君のものだ」
出典:「シュヴァルツシルトW2」
首星の防衛ラインも崩壊し、敗北必至となった状況下で降伏勧告を受けたバハ自由共和国大統領・ハルコーネンの返信の第一声より。
若くして父の後を継いだアデル=ロックフォードに対し、NTU(ナゴウム条約連盟)の主導権を巡って戦いを挑み、遂に力尽き敗れた異星人種の星。
これまで常に彼女を「アデラード嬢」と呼ぶ事で、対抗勢力の元首ではなくあくまで「かつての盟友の令嬢」として扱うという、政治的には格下に見る姿勢を崩さなかった彼が、初めてその力量を認める様に総帥と呼び、その勝利を称えた…
そこには彼の様々な思いが込められていると同時に、何よりアデルに「勝利」を実感させただろう台詞と言う事で、実に忘れ難いものがあります。
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