第31話.個人最後のゲーム配信 4
「負けた……やっぱり、零様はゲームがうますぎる……!」
「いやいや、そうらさんもうまかったですよ! めちゃくちゃ接戦だったじゃないですか! まぁ、私たちは2人とも初プレイだったので、ご主人様たち的には少し見苦しかったですかね?」
「「いやいやいや、2人とも十分うまいから!!!」」
:見苦しい……?
:初めて……?
:辞書は、っと
:意味確かめたくなる気持ちもわからんでもないなw
:2人とも、ステータス開いてみて。多分スキル欄に【ゲーム万能Lv.MAX】ってスキルあるから
:まずステータスが開けないんだよなぁ
:これも世界1目指しましょう
:ちょっと練習すればほんとに狙えそうなのが怖い
そんなにうまかったかなぁ……。他の人がやってた方法を記憶だけを頼りにやっただけなんだけどなぁ……。
「ま、まぁとりあえずはいいや……。それじゃあ、きゅいあさん。戦おう!」
「え、俺リナとするの? 負けたわ……」
「ふふん! あたしもアニカー世界1さんには勝ちたいからね! それとも、世界1さんはあたしが怖くて逃げるのかな〜?」
「……おうおう! そこまで言うならやってやろうじゃないか!
「零様、零様。変態さんって相当のバカだったりします?」
「う〜ん、学力的にはきゅいあさんの方が高いと思いますけど……この様子を見たら、私の方が上なのかもしれませんね」
「それでは、これから変態さんのことを変態バカさんと呼びましょうかね」
「小声で言っても聞こえてるからね?」
バレてたか……隠す気もなかったけど。
READY……GO!
☆
結果は祐希の勝利。
……え、なんで?
「ねぇ〜〜!! な〜〜ん〜〜で〜〜???」
「フッ、ゲームセンスというものは簡単には埋まらないものなんだよ!」
「うっざ〜〜!!!」
最初の方はりーが優勢だった。だけれど──。
『なるほどね、完全に思い出したしわかったわ』
この1言を発したあとの祐希はすごかった。いやもうほんとにすごかった。
すぐに火力の高い組み方を見つけたり、なんなら初めて見る組み方したりして、勝ちを奪い取っていった。
:うっわ
:きゅいあ、そうらん、零くんの3人をゲーム四天王と呼ぼう
:3人なんですが
:どうも、タトワンのものです。とある人から、DMでタトリスしてる人がいるってきて見に来たんですけど、きゅいあさん、さっきした方法あとで教えて下さい。あれ、初めてみたんですが……。あと、4人共、いつか私と戦いましょうね
:ふぁ!?
:あ、俺が呼びました
:知ってるか? 零くんの今までの配信2つとも切り抜かれてるんだが、2つとも200万再生超えてるんだぜ? そして今、タトリス1位様が来た。つまりそういうことだ。
「え、あ、ど、どうも、です?」
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